坐骨神経痛の原因を知っておこう!!

「なぜ坐骨神経痛になるの?」

「坐骨神経痛の原因を知りたい!」

「坐骨神経痛になる人の特徴は?」

あなたはこのように思ったことはありませんか?

今回、あなたの坐骨神経痛がどのような原因で痛みやしびれが出てしまっているのか、その原因と治療法いくつかご紹介していきます。「坐骨神経痛」が改善されれば良いということだけでなく、なぜ坐骨神経痛になっているのかの原因を知ることで今後の予防にもなりますので是非参考にしてみてくださいね。

坐骨神経って何?

坐骨神経」はお尻の深い筋肉の層にあり、骨盤の中を通り抜けてから足先に向かって約1m伸びる神経で、坐骨神経は鉛筆くらいの太さがあり、人体で最も太い神経です。
坐骨神経痛の症状がお尻から足まで感じるのは、坐骨神経がお尻と太ももの裏を通り膝の裏で枝分かれをして、ふくらはぎの外側寄り、足の甲の部分、指の筋肉の感覚を支配している長い神経だからです。

そのため、坐骨神経で痛みがでてくる部位は腰、臀部、太腿、ふくらはぎ、足先と広い範囲に症状がでる特徴があります。坐骨神経の通っているところが全て痛むこともあれば、一部分の範囲だけ痛むこともあります。

坐骨神経の症状で痛み方や感じ方も下記のようにさまざまあります

  • 針が刺さるような鋭い痛み
  • ピリピリとしびれるような痛み
  • ふくらはぎが張る
  • 冷感、灼熱感
  • 圧迫感 など

坐骨神経痛の感じ方は上記のようにみられます。

その坐骨神経痛という症状はどのようなものがあるのかみていきましょう。

坐骨神経痛の症状

腰痛

  • お尻から太もも、足にかけて痛みやしびれを感じる
  • 腰やお尻に痛みを感じる
  • 片足だけ、腰から下にしびれを感じる
  • スリッパがよく脱げる(かかとが上がらない)
  • じっと立っているのが苦痛
  • 尿漏れがある

上記の6項目のうち、一つでも思い当たるのがあれば、それは坐骨神経痛の可能性が高くなります。

さらに坐骨神経痛は3つのタイプにわかれています。

・前にかがんだ時に痛みを感じる「ヘルニア型

・後ろに反らす時に痛みを感じる「狭窄型

・前後どちらに反らしても痛む「合併型

上記の3タイプがあります。

立った状態で前後に体を反らしてみて、どの動きのときに痛みを感じるのかをチェックしてみてください。

よく、自己判断で終わる方がおられますが、自己判断だけで放っておかず、痛みがおさまらず、長く続く場合は速やかに整形外科の診療を受けましょう。

なぜなら、坐骨神経痛ではなく、他の病気で足の血管がつまる動脈硬化や子宮がんの可能性もあるからです。

原因とされている疾患

坐骨神経痛の原因はさまざまあります。

腰痛2

  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 梨状筋症候群など

が原因とされている。

最も多い原因は腰椎椎間板ヘルニアであり、約90%の坐骨神経痛はこれが原因とされている。

それでは、坐骨神経痛の原因には、どういったものがあるのでしょうか。

腰椎椎間板ヘルニア

長時間の運転やデスクワークなどで腰に負担がかかり、椎間板の老化などがある状態で急に腰に大きな負担がかかることで腰椎椎間板ヘルニアが発生します。

背骨の脊椎は「椎体」と呼ばれる骨とその間でクッションの役割をする「椎間板」が交互に積み重なっています。

椎間板の中にはゼリー状の「髄核」というゼラチン状の部分があります。

椎間板ヘルニアでは、何かしらの理由でこの髄核が押し出されて脊柱管を通っている神経が圧迫されることによって痛みや痺れがでてきます。

また、腰やお尻が痛み、足のほうにしびれや痛みが走る感覚がしたり、足に力が入りにくくなることがあります。背中の骨が曲がり、動きが悪くなるので、重いものをもったりすると痛みが強くなる場合があります。

腰部脊柱管狭窄症

背骨は、身体を支えてくれる役割だけでなく、脳から背骨に沿って延びている脊髄という神経を守る役割もあります。

この脊髄の神経が走っている背骨の隙間のことを脊柱管とよばれ、腰部分の脊柱管が狭くなり脊髄神経を圧迫した状態のことを腰部脊柱管狭窄症といい、老化によっても脊柱管が狭くなってきます。

また、間欠性歩行(かんけつせいほこう)といった痛みによる歩行障害を伴うこともあります。

間欠性歩行とは、歩いているとき下肢に負荷をかけると、足への疼痛・しびれ・冷えなどを感じ、歩くのをやめて休憩することで症状が軽くなり、再び歩くことが可能となることです。

立ったり、歩いたりするときの背筋を伸ばすといった行動で脊柱管の神経が圧迫され、姿勢を変えることで、足への痛みやシビれが重くなったり、軽くなったりします。
間欠性歩行は、脊柱管狭窄症の代表的な症状で、シビれがひどくなると、足が持ち上がらなかったり、下半身に麻痺が広がることで排尿をコントロールできなくなる排尿障害があらわれます。

仙腸関節傷害

仙腸関節傷害は、中腰での作業や急な動作などをくり返すことによって、ゆがみやねじれが生じ、痛みにつながります。片側の腰に痛みを感じ、お尻や足の付け根や下肢が痛むこともあります。

長い時間椅子に座ることができないことと、痛みのでている側を下にして寝ることができないのが特徴になります。

梨状筋症候群

お尻にある梨状筋の下を坐骨神経が通っています。このお尻の梨状筋が硬くなる事や機能異常を起こす事で症状が出てくることを坐骨神経痛といいます。

この梨状筋がスポーツや何かにぶつけるなどの外力によって梨状筋が圧迫を受けるとその下を通っている坐骨神経も圧迫を受けて、しびれや痛みの症状を感じます。

梨状筋やお尻の筋肉が硬くなっていたり、うまく使えずに動きが悪くなっていることが原因と考えられます。

変形性腰椎症

変形性腰椎症になりやすいといわれているのが40代以降や高齢者になります。ラグビーなどの激しいスポーツや重労働などをしてきた人に多いケースです。

腰椎を支える筋肉が硬くなり、動作時に痛みを感じますが、体を動かし続けていると痛みが軽減してくるのが特徴です。椎間板が傷つき、厚みが減っていき、椎間板に接した椎体が骨が硬くなり、前と後ろに骨棘(こつきょく)ができます。

痛みの原因は骨棘による圧迫、椎間関節の老化、椎間板症などにより起こるものとされます。疲労がたまると痛みが再発生出することもあるので、日常生活をでは無理をしないことが重要になってきます。

症候性坐骨神経痛

症候性坐骨神経痛はレントゲンやMRIを撮っても原因がよく分からないことをいいます。神経が圧迫されている証拠がなく、検査をしても原因が分からないことがあります。

何が原因なのかもわからないと不安になると思いますが、坐骨神経痛の中で最も多いタイプと言えるようです。

原因のわからない坐骨神経痛もある

先ほど紹介した症状だけでなく、原因のわからないケースでも坐骨神経痛は引き起こされてきます。坐骨神経痛を治療するためには、自己判断をするのではなく、病院で医師に相談をしましょう。

坐骨神経痛は、坐骨神経が何らかの原因によって圧迫を受けて痛みやシビレが出てきます。坐骨神経の周りにはいくつかの筋肉があり、その筋肉の間を坐骨神経が通っています。

しかし、痛みが出ている場所だけでなくそれ以外の筋肉の硬さによって坐骨神経痛を引き起こしている可能性もあります。坐骨神経痛を引き起こしているのは筋肉の硬さですが、その筋肉自体をを硬くしている原因は人によってさまざまです。

その原因をきちんと特定して、治療をしていかなければ痛みのある場所だけ治療をしていてもなかなか改善とまではなりません。

なので、なぜ坐骨神経痛が起きているのかを見つけることが改善へのポイントになります。

坐骨神経痛の5つの治療法

坐骨神経痛の治療には、薬物治療、理学療法、物理療法、神経ブロック療法、外科的療法があります。

薬物治療

痛みを和らげるための消炎鎮痛剤や、神経の痛みの治療に使用される神経障害性疼痛治療薬などが使われます。

抗うつ薬
抗うつ薬は鎮痛効果を示します。神経伝達物質が細胞に取り込まれるのを防いでくれることで鎮痛効果が期待でき、神経の興奮を抑え、痛みを和らげます。
抗てんかん薬
抗てんかん薬は神経細胞にある神経細胞の興奮状態を抑えることで、鎮痛効果を示します。
筋緊張弛緩薬
筋緊張弛緩薬は筋肉の硬さがある場合に効果があるとされています。

理学療法

電気刺激療法や温熱療法は、低周波の電気刺激を与えたり、温めて血管を広げることで痛みの原因物質をなくしたり、痛みを伝える神経の働きを抑える効果が期待されます。

物理療法

体全身の血流を改善させることで、体を動かすための機能回復を高める治療法になります。温熱やホットパック、マッサージなどで血流の流れを良くし、筋肉の緊張を和らげます。

神経ブロック療法

神経ブロック注射は交感神経の働きを抑え痛みを抑える効果があります。

一般的に神経や神経周辺に麻酔薬を注射し、一時的に脳へ痛みを伝える痛みの信号伝達を遮断します。痛みに関与している交感神経の緊張を和らげる方法です。

整形外科以外に、麻酔科やペインクリニックで、薬物治療と併用して複数回行われます。

手術療法

薬物療法や理学療法を行っても改善がみられず、様々な治療法を行っても効果が見られないケースのときに手術が行なわれます。
足や腰などに痛みやしびれを感じる場合は、悪くなる前に病院で診察を受けることをおすすめします。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は坐骨神経痛の原因をご紹介をしてきましたが、先程ご紹介した原因だけでなく、それ以外からの原因で坐骨神経痛になっているかたもおられます。

坐骨神経痛に悩む多くの人は、長時間のデスクワークや運転などで同じ姿勢をとっているケースが多いです。

特に同じ姿勢で座り続けることで神経を圧迫し、血流を悪くする悪循環で坐骨神経痛を引き起こしやすくなります。

日常生活の中で姿勢を見直してみるのも良いかもしれません。

坐骨神経痛で悩んでいる方は非常に多いです。1人で抱え込まずに勇気を出して一歩踏み出してみましょう。

もし、あなたが坐骨神経痛でお困りであればお気軽に相談して下さいね。

\この記事は私が書きました/

非公開: 上嶋 健五(うえじま けんご)

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