- 寝ていても痛くて目が覚める
- 安静にしてもなかなか症状が良くならない
- 病院で手術と言われたけど手術はしたくない
あなたはこのように思われたことはありませんか?
今回は手根管症候群についてお話をしていきます。
是非、参考にしてみてくださいね。
手根管症候群とは?
手根管症候群とは、手のシビレや違和感を感じてから病院へ受診する方が多いです。
手根管とは、手首にある骨と手根靭帯に囲まれた空間をいいます。
その手根管にある空間を通っているのが正中神経です。この正中神経がその手根管内で、何らかの原因によって圧迫されると、手根管症候群を引き起こします。
一般的な原因とは?
- リウマチ
- 糖尿病
- 手の使い過ぎ
- 自己免疫疾患
- 甲状腺機能低下症(橋本病)
などと言われています。
上記のように自己免疫疾患では、免疫系が自らの細胞を攻撃することで、体のいたるところに炎症が起きて、それが手根管内の異常に関係すると考えられます。
糖尿病や甲状腺機能低下症(橋本病)は、血液やリンパの流れに支障をきたしてむくみが悪化してしまいます。そのため、手根管の内圧が高くなり手根管症候群を引き起こしやすくなります。
手根管症候群の対処する方法をご紹介する前に、根本的な原因から説明していきます。
手根管症候群の根本的な3つの原因とは?
①骨の動きが悪い
手根管症候群になっている方の多くは、手首周辺にある骨の動きが悪くなっています。
手と指には27個の骨が存在していて、手を使うときにはこの骨が歯車のように上手く回ることで負担をかけずにスムーズな動きになっています。
しかし、手根管症候群の方はその歯車が上手に回らないことで症状を引き起こしています。
手根管症候群になってしまうと、この骨の動きに制限がかかってしまい動かなくなってしまいます。その制限を解除できなければ、ばね指は治らないです。
②ホルモンバランスの乱れ
手根管症候群がどうしてホルモンと関係していること言うと、ホルモンが腱を柔らかくしてくれるからです。
なので、ホルモンの分泌を促すために内臓の働きをよくすることやホルモンを分泌する指令を出している脳の働きを改善する必要があるのです。
③間違った 手・指の使い方
間違えた使い方を繰り返していると、手根管症候群が治っても再発してしまいます。また、デスクワークでのパソコン作業、子育てなどで手を使う機会が多い方は特に注意が必要です。
症状の特徴
手根管症候群には、特徴的な症状がみられます。
- 朝方・夜中になると症状が強く出る
- 親指から薬指にかけての症状
- 症状が軽減または悪化する動作がある
これらを詳しくお伝えしていきますね。
1.朝方・夜中になると症状が強く出る
手根管症候群の痛みやシビレしびれなどの症状は1日中感じるというわけではありません。
手根管症候群の症状は朝方・夜中になると強くなることが多く、朝起きたと同じタイミングで手の痛みやシビレを感じる特徴があります。
2.親指から薬指にかけての症状
手根管を通る正中神経は、親指から薬指の半分を支配しています。そのため、手根管症候群では、小指に症状が出ないという特徴があり、手の甲側にも症状はでません。
3.症状が軽減または悪化する動作がある
手根管症候群の症状は、手を振ったり、指を曲げ伸ばしすることで軽減します。
電車やバスなどの吊り革をつかむなどの動作は手首を酷使するため症状は悪化します。
手根管症候群の対処方法
今まで手根管症候群のシビレを緩和するために、携帯やパソコンで調べた方が多いのではないでしょうか。
ストレッチを行う目的としては、柔軟性を出すために、筋肉を伸ばすことです。
ストレッチは正しくすることで、筋肉が柔らかくなり、手根管症候群のシビレの改善に効果がみられることもあります。
ストレッチ方法
①腕を伸ばした状態で手のひらを内側に向けて、親指を内側にして拳をにぎります。
その拳を手の小指側に曲げていきます。
※チョップした手を握り垂直に下に曲げるようなイメージです。
②手のひらを上側に向けて、腕は伸ばした状態で手首を曲げて自分側に引っ張っていきます。
引っ張る時には反対の手を使って指から手の甲を持ちます。
③手のひらを上側に向けて、腕は伸ばした状態で指を下にそらしていきます。
引っ張る時には反対の手を使って指から手の甲を持ちます。
そのまま壁に手のひらをつけ、反対の手で腕を上から軽く押すとより効果的です。
しかし、ストレッチをするときに痛みに我慢しながら、筋肉を無理やり伸ばそうとすると、逆に手根管症候群の症状が悪くなるケースがあります。
ストレッチをする場合には、注意点があります。
ストレッチでの注意点
ストレッチをしているときに痛みを感じて行うと、脳が身体を守ろうとして、ギュッと筋肉が緊張して固くなろうとします。
また、ストレッチをしているときに痛みが出ている場合、身体にとって危険信号です。
ストレッチをしているようで、さらに身体に負荷をかけていることと同じになります。
②体が冷えた状態でしない
体が冷えているときにストレッチを行うと筋肉が硬い状態で伸ばされてしまうので、筋肉に負担が大きくかかってしまいます。
③ストレッチの際には、呼吸をとめない
ストレッチをしている時に呼吸を止めてしまうと身体全体に緊張状態になり身体の動きがロックされて可動域に制限がかかってしまいます。
そのため、呼吸は止めずに行うとストレッチの効果が期待できます。
④ストレッチの回数には個人差があるので注意する
ストレッチの回数には個人差があります。
なぜなら、一人ひとりの症状レベルが違うからです。あくまでも目安の回数を提示しているのであなたに合ったストレッチ・回数をすることをおすすめします。
⑤ストレッチは回数よりも、毎日行うのがとても重要
1日に回数をたくさん行っても、次の日になると筋肉の状態が戻っているケースが多いです。
ストレッチの回数は、1日で回数をたくさんすることよりも毎日行うことが重要になります。
手根管症候群を改善するために体を温める
お風呂に浸かって体が温まったまると、血行が良くなり、体の疲れもとれやすい状態になります。
また、体が温まると筋肉はほぐれやすくなるため、軽めのストレッチでも血行促進になります。
冷えは血液の流れを悪くして、筋肉が硬くなる要因になります。その結果、症状がより感じるようになります。気持ちが落ち込むような抑うつ状態になると、
手根管症候群の場合、血行不良等が起こりますので毎日の入浴がオススメです。お風呂に浸かることで気分も落ち着き、免疫機能を高めます。38~40℃のぬるま湯で10分の入浴がおすすめです。
適度に汗もかくのでお風呂に入る前と後でコップ一杯の水を飲むようにしましょう。お風呂の中で前腕の筋肉をゆっくり伸ばしてあげることで血行促進につながります。
水分補給での注意点は冷たい飲み物ではなく常温水をとるようにしましょう。
体を温める食生活
身体を温めるために食生活の見直しは非常に重要です。
体を温める食べ物に、血行促進の効果があります。体を温めることで血流が良くなり、硬い筋肉の緊張を和らげてくれます。
体を温めるおススメの食べ物をご紹介していきますね。
生姜(ショウガ)
生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれています。
ジンゲロールには、血管を拡げる働きがあります。そのため、血行の流れが良くなるので、血行促進によいといわれています。
ジンゲロールを乾燥したり加熱すると、「ジンゲロール」から「ショウガオール」という成分に変わります。
・ジンゲロールは身体の手足を温める効果
・ショウガオールは血液が固まるのを抑え、血の循環を良くする効果
上記のように、生姜でも「ジンゲロール」と「ショウガオール」の効果は異なります。
あなたに身体に合った方を摂るがオススメです。
唐辛子
唐辛子に含まれるカプサイシンには、エネルギー代謝の促進効果があるため、身体が温まってきます。それにより体温が上昇し、血液の流れが良くなるので、血行促進によいといわれています。
辛い食べ物は身体を温めてくれますが、身体にとっては刺激があるものなので摂り過ぎには気をつけてくださいね。
ビタミンEは血行促進の働きがある
ビタミンEは、血行促進の効果があるので、是非参考にしてみてください。
ビタミンEを含む、食品だと
- アーモンド
- ピーナッツ
- 鰻の蒲焼き
- アボカド
- かぼちゃ
などに多く含まれています。
ただし、高カロリーな食品もあるので、量を確認して摂取するようにしましょう。
◎生活習慣の見直し
たくさんの手根管症候群の方の手のしびれを改善するために大切なことが「生活習慣の見直し」です。
具体的に日常生活での「身体の使い方」を変えることが非常に大事です。
では、どうすれば具体的にはどうすればいいのでしょうか?
- ものはゆっくりと持つ
- パソコン作業時の手首の角度
- 運転中にアームウォーマーをつける
これらを、今の段階でやっている人は多いかもしれません。
それぞれの注意点をお伝えしていきますね。
- ものはゆっくりと持つ
手根管症候群の方でつい何かを持つ時に、ギュッと握ってしまったりするケースが非常に多いです。
これから少しずつ意識を変えていきましょう。
意識を変えていくことで、負担が軽減してきっと手根管症候群のシビレが改善していきます。
- パソコン作業時の手首の角度
パソコンを使って仕事やゲームをする方は多いと思います。
手首の角度が大きくなればなるほど手首に負担がかかって圧迫してしまいます。
そのため、手首の角度はフラットの状態になるようにキーボード、マウスに軽く手を添えた状態で肘の角度を約90°になるようにしましょう。
- 運転中にアームウォーマーをつける
運転中、温かくなるとエアコンをつけることがあると思います。
エアコンの出口がちょうどハンドルとの距離が近いため手と腕が冷えてしまいます。
手根管症候群の症状は冷えると悪化するケースがあるので注意して予防を行っていきましょう。
まとめ
手根管症候群に悩む方の多くが、日々の家事や仕事などで身体を酷使している方に見られやすいです。
これからは身体をの力を抜いて、これらの軽減策を行ってみてください。
手根管症候群の症状でお悩みの方はお気軽にご連絡くださいね。
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