しびれからくる腱鞘炎とは?

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最近仕事中に手に違和感を感じたりしびれを感じるようになった。ふとした瞬間や何かの作業中など、手のしびれ、指先のしびれなどでお困りではないでしょうか?

そのしびれ、もしかすると腱鞘炎になりかけているかもしれません。「しびれなのに腱鞘炎?」と思うかもしれませんが、実は腱鞘炎は手の使い過ぎによる痛みだけでなく、しびれも引き起こすのです。

ですので今回は、しびれからくる腱鞘炎についてお話ししていきます。まずは、腱鞘炎とはそもそも何か?知らない方も多いと思うのでまずは、腱鞘炎とは何か説明いたしますね。

腱鞘炎とは何か

腱鞘炎は腱と腱鞘に起こる炎症のことを言います。腱は腕の筋肉から伸びてきているすじのことを言い、腱鞘はそのすじを包むような形になっています。ベルト(腱)とベルト通し(腱鞘)のような感じで、手や指を動かすと腱が腱鞘の中を動きます。

手や指を多く使い、腱と腱鞘を酷使すると摩擦で炎症を起こし腫れたり、痛みにつながり、腱鞘炎になります。そしてさらに悪化してくると、しびれなどにつながってきます。

ただこういったしびれの症状で腱鞘炎とよく勘違いされる症状が実はあります。その名を「手根管症候群」と言います。

症状間違いはとても怖い事ですので手根管症候群についても知っていただき腱鞘炎との見分けができるようにしていきましょう。

手根管症候群とは

まず、手根管症候群をわかりやすく言うと、手や指を支配している2つの神経があり、その神経が圧迫されることによってしびれがきます。

その手の神経を支配している2つの神経を正中神経、尺骨神経と言い、正中神経は親指から、人差し指、中指、薬指の半分(中指側)を支配していて、尺骨神経は薬指の(小指側)半分から小指にかけて支配しています。

手や指には骨はもちろんのこと、靭帯などもあり、その骨や靭帯は、トンネルの形のような物により包まれていて、そのトンネルのような物を手根管と言います。それが手の酷使であったり、ホルモンバランスなどの乱れにより神経を圧迫して発症し手根管症候群になります。

これも手の酷使などが原因になるため腱鞘炎と勘違いしてしまいそうになります。では、次に腱鞘炎と手根管症候群はどう見分ければいいのか説明いたします。

どう見分けるのか

手根管症候群

まず最初に腱鞘炎がどこに出やすいかと言いますと、親指から手首にかけて痛みやしびれがくるケースが多いです。感覚としては、冷えたように感じたり、反対に熱くなったように感じてしびれます。そのまま放っておくと最終的には手が自分の手じゃないかのように固まって動かなくなります。

手根管症候群に関しては手の平の親指側に症状がでるケースが多いです。母指球あたり、一番お肉が盛り上がっている所です。ここにしびれがくると手根管症候群の疑いが高いです。

では、次に腱鞘炎のしびれをこのまま放っているとどうなってしまうのか説明いたしますね。

腱鞘炎によるしびれを放っておくと

最初は感覚の鈍さや、だるさの症状があり、痛みに変わり、次にしびれます。それを放っておくと関節が固まり動かなくなり、最終的に手術しなくてはいけなくなります。

腱鞘炎の手術はとても難しく、神経マヒなど後遺症が残るリスクもあります。こういった症状にならないために、未然に腱鞘炎の症状をこれ以上悪化させないことが大事になってきます。

悪化させないために

基本的に腱鞘炎は手を休めケアすることが重要になってきます。手を使い過ぎたらこまめにストレッチしましょう。

また血行不良も腱鞘炎を悪化させるため、少し熱めのお湯と冷水を準備していただき、交互に30秒ずつ5セットほど手をつけてやるだけで血行が促進されますのでオススメです。

 

まとめ

腱鞘炎は自覚症状がでにくく気が付くと痛みや今回のようにしびれにつながります。違和感などを少しでも感じた時点で疑い、悪化する前にケアをしていき腱鞘炎にならないための予防をしていきましょう。

\この記事は私が書きました/

院長 西脇 真由樹(にしわき まゆき)

院長 西脇 真由樹(にしわき まゆき)

症状について詳しくはこちら

腱鞘炎

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