ピアノによる腱鞘炎とは?

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ピアノの練習中、急に手首や指に痛みが走ることはないですか?ピアノの演奏中に手に違和感があることはないですか?

 

ピアニストの方は手を頻繁に使う為、腱鞘炎になる方がとても多いです。当院にもそういった腱鞘炎で悩まれている方がよくこられます。ではなぜ手を頻繁に使う事により腱鞘炎になるのか説明いたしますね。

頻繁に手を使うとなぜ腱鞘炎になるのか

人間の手は複雑にできており、指を動かす時も指の筋肉だけではなく、腕の筋肉も動いています。筋肉は伸びたり縮んだりする作用があり、その伸び縮みにより腱が動きます。

 

「腱?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、代表的な腱を言うとアキレス腱です。そのアキレス腱と同様に手にも腱というスジがあります。たえず手や指を動かし続けると、そのスジは筋肉の伸び縮みにより引っ張られ腱鞘の中を動きます。

 

腱鞘というのはトンネルのような形をしており腱を包むような形をしていて、腱が変な位置にズレないように固定するためにあります。ですので手や指を頻繁に動かせばと動かすほど腱は腱鞘の中を常に動き続けるということになります。その動きの過程で、腱と腱鞘に摩擦が生まれ、炎症を引き起こします。すなわちこれが、(腱鞘炎)という症状になります。

 

「それじゃあ頻繁に手を動かすからピアノを続けられないじゃないの?」と思われると思いますが、それだとプロのピアニストの方は全員腱鞘炎になのかと言うとそうではありませんよね?実はプロの方とアマの方には決定的な違いがあります。

決定的な違い

あなたはピアノを演奏する時手や指に力が入っていませんか?実はピアノを演奏するさい大事なのが身体の使い方なのです。

 

特に大事とされるのが腹筋と背筋です。「腹筋?背筋?」と思われるかもしれませんが、ピアノを弾く時、音の強弱が必要なのですが、ここで腱鞘炎になる方とならない方の差がでます。

 

アマチュアの方がやりがちなのが指の力や手首の力を使って音の強弱をつけて弾く方が多いです。プロの方は腕の体重と全身の体重をうまく使い指にはほとんど力を入れずに演奏しています。この差が腱鞘炎になる方とならない方の差になります。

 

では実際に腱鞘炎にならないためにどうすればいいのでしょうか。

腱鞘炎にならないために

手首や指に力を入れて弾くと、傷めてしまうことになります。ですので、必要以上に力を入れずに、身体も固まってしまわぬようにリラックスすることが大事です。

 

ケアとして演奏する前に全身のストレッチをしたり、演奏後もしっかりケアするようにストレッチしてあげましょう。こういったケアをするだけでも意識が身体にいくようになり、身体の使い方もうまくなり、腱鞘炎の予防にもつながります。

 

あとは、手や指が痛いと感じた時には、色々な衝動にかられますが、やっぱり安静にすることが一番です。痛いまま続けても、上手くなりません、集中力も欠けてきますし、ましてやそこをかばう弾き方になり、変な癖が身に付き腱鞘炎になる弾き方を身体が覚えてしまいます。

 

「じゃあもし痛くなったらどうしよう・・・。」という、もしものために、痛くなった時のオススメのケアのやり方をお教えいたします。

オススメのケア

実は血行不良も腱鞘炎を引き起こす原因でもある為、身体の血液の流れを良くすることも大事になってきます。血行が良くなると人間本来ある自然治癒力が上がるので、身体の回復力が上がります。

 

やり方は簡単、まず、熱めのお湯と冷たい冷水を準備してください。交互に30秒ずつ5セットほど手をつけてやるだけで血行が促進されますので、ぜひ試してみてください。

 

まとめ

腱鞘炎は未然に予防することもできます。腱鞘炎にならないために日頃からのケアも怠らないようにしましょう。

 

ついつい目の前のことに捕らわれてしまいそうになりますが、自分の身体と向き合う事も大事です。そうすれば、もっと自由に華麗に演奏できるようになると思いますよ。

\この記事は私が書きました/

院長 西脇 真由樹(にしわき まゆき)

院長 西脇 真由樹(にしわき まゆき)

症状について詳しくはこちら

腱鞘炎

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