「2年前に一度腱鞘炎になり、その時はステロイド注射をして痛みがなくなったんだけど、ここ最近思い出したかのようにまたあの腱鞘炎の痛みが・・・。またあの太い針で注射しないといけないのかと思うとゾッとします。なんとかならないものなのでしょうか?」
実際に一度腱鞘炎になるとその再発率は非常に高いものがあります。今回は、一度は痛みがなくなったものの再発してしまう腱鞘炎について説明していきますね。
その前に腱鞘炎とはそもそも一体なんなのでしょうか?知らない方もいらっしゃると思うので、まず先に腱鞘炎ついて説明していきますね。
腱鞘炎とは一体なんなのか
腱鞘炎とは、手や指などの腱と腱鞘に起きる炎症のことを腱鞘炎と言います。
腱と言うのは、自分の手を、甲側から見ていただき、思い切りパーの状態で反るように力を入れた時に浮き出てくるスジ、これを腱と言います。代表的な腱をあげますとアキレス腱などが有名ですね。
次に腱鞘は、腱を固定するためにちくわの形のようにトンネルみたいになっており、腱を包むようにできています。その中に腱が通っていて、指や手首を動かすことにより、滑車のように動きます。
では何をすると炎症が起こり腱鞘炎になるのでしょうか。
何をすると炎症を起こすのか
一般的に手や指を多く動かすことにより腱鞘炎になります。
先程上で言ったように、腱は腱鞘の中にあり、手や手首を動かすと滑車のように動くと言いましたが、手や手首を多く使うことにより腱が腱鞘の中をめまぐるしく動き、そこに摩擦が生まれ炎症を起こし腱鞘炎になってしまいます。
あなたは頻繁に手を多く使っていませんか?
また、一例ですが、ストレスやホルモンバランス、身体に力が入りやすい方も腱鞘炎になりやすいとも言われています。
では実際に、ストレスやホルモンバランス、身体に力が入りやすいことで、どう腱鞘炎に結びつくのか3つに分けて簡単に説明いたします。
腱鞘炎に結びつく3つの要因
1.ストレス
ストレスを感じると自律神経が乱れます。自律神経とは交感神経(興奮や緊張など)副交感神経(抑制やリラックス)からなり、これをうまく入れ替えて脈拍や血圧、発汗、消化運動などを調節しています。
自律神経が乱れると血行不良になり身体に老廃物が溜まりやすくなります。老廃物が溜まると筋肉や腱に蓄積するようになり、腱鞘炎になることがあります。
2.ホルモンバランス
ホルモンバランスからくる腱鞘炎は特に女性に多いです。何故かというと、産前、産後や更年期などにより女性はホルモンバランスが乱れやすい時期があるからです。
特に女性ホルモンの1つエストロゲンには、腱鞘を柔らかくさせる作用があるため、エストロゲンが減ると腱鞘の弾力性もなくなり腱鞘炎になりやすくなります。
3.身体に力が入りやすい
腱鞘炎は急になるわけではありません、手や手首などを使い過ぎて蓄積した結果、腱鞘炎になるケースが多いため、常日頃から身体に力が入りやすい方は一般の方より手にかかる負担が大きくなり腱鞘炎になりやすいと言うわけです。
みなさん腱鞘炎について詳しくなったところでいよいよ本題の再発について書いていきますね。
腱鞘炎の再発
腱鞘炎は、一時的に痛みがとれただけで、治っていなかったケースがとても多いようです。
また、日常動作に加え仕事などで手や手首にどうしても負担がかかる場合を考えると再発は仕方ないのかなと諦める方までいます。
しかし、腱鞘炎は放っておくと最終的に手が腫れたり、固まったように動かなくなったりすることもあり、非常に恐い症状です。安易にとらえてしまわぬように、痛みがとれたとしてもしっかりとケアを続けていかないといけません。
慢性化してしまう前にしっかり予防を心がけていきましょう。それでは次に、腱鞘炎の予防法を説明していきますので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。
腱鞘炎の予防法
まず腱鞘炎は様々な要因からくることは上で説明しましたので、まずこれらの要因を潰していかなければなりません。
まずは、生活のリズムを立ててやる。睡眠をしっかり摂って、健康的な食事を摂りましょう。一般的に理想の睡眠時間は6時間〜8時間なので、寝なさ過ぎたり、寝すぎたりしないようにメリハリをつけましょう。
休日に寝溜めしたい気持ちもわかりますが、休日こそ上手く使うことが腱鞘炎の予防につながります。
あとは、仕事以外に何か趣味を見つけたり、軽い運動をなどもオススメです。身体が物理的にリラックスモードになり身体の力も抜け、心も体もリフレッシュできます。
ケアとしては、手や手首のストレッチをマメにやることと、血行不良も腱鞘炎になりやすくさせてしまうため、少し熱めのお湯と冷水を準備していただき、そこに手を30秒ずつ交互につけてやると血行促進だけでなく、回復力もUPしますので是非やってみてください。
目安は5セット程やると効果的です。
まとめ
腱鞘炎の再発はとても嫌なものです。いつ再発するのかと、ビクビクしながら生活するなんてイヤですよね?日頃から予防することによって腱鞘炎にならないように心がけていきましょう。
\この記事は私が書きました/
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