腱鞘炎にかかったことのある人、腱鞘炎になりそう・・・という人、あなたのお近くにいらっしゃいませんか?
もし、いらっしゃるようでしたらその方は女性ではないでしょうか?実は腱鞘炎にかかるのは、男性より女性が多いんですね。
治療に通われるているのも、やはり女性が多いです。
女性の方が、家事や育児で手をよく使うから?、ハンドバックを良く持つから・・・?ではないんですね。理由として、
- 男性に比べて、筋肉の量が少ない。
- 女性ホルモンのバランスの乱れが影響している。
の2つになります。
筋肉の量は想像がつきますが、女性ホルモンが原因って分からないですよね?
詳しく紹介していきますので、最後までお読みくださいね。
腱鞘炎とは?
皆さんはどんな人が腱鞘炎になりやすいと思いますか?
先程説明したように女性に多いのですが、一般的にすぐに浮かぶのは、手や指をよく使う人ですよね。職業でいうと美容師、調理師、トリマー、楽器の演奏家、パソコン作業の多い人等、ほとんどが一般的な職業ですから、腱鞘炎になってしまう事はそんなに珍しくない、という事にもなりますね。
詳しい紹介は過去のブログをご覧くださいね。
筋肉は男性に比べて、どの位少ないの?
一般的に女性の筋肉量というのは平均して男性のそれの7割程度しかないといわれています。このために、
女性と男性が同じ筋トレを行った場合でも、筋肉の付き方が大きく変わってくるのです。
同じように仕事をしていても、女性の方が負担が大きく感じてしまうんですね。
女性ホルモンの乱れが、どうして関係するの?
女性ホルモンには2つのホルモンがあり、エストロゲンとプロゲステロンの2種です。 どちらのホルモンも女性の生殖活動に深く関り、女性の身体には無くてはならないものです。
エストロゲンが原因の場合
エストロゲンには腱や腱鞘をやわらかくし、弾力を保つ働きがあります。妊娠中に増え続けますが、出産や閉経を境に減少します。その為に、腱と腱鞘が摩擦しやすくなってしまうんですね。
プロゲステロンが原因の場合
プロゲステロンには産後、出産のためにゆるんだ子宮や骨盤を元に戻す効果があります。 プロゲステロンは骨盤や骨を位置に戻すために、腱鞘を収縮させますが、ホルモンは全身に影響するものです。
この働きの関係で出産と関係が薄い部分でも腱鞘が狭くなり、腱と摩擦を起こし腱鞘炎を起こしやすくなります。
産後の腱鞘炎については、こちらをご覧下さいね。
スプーンに1杯分
一生の間に分泌されるホルモンの量ってどの位か知ってますか?
実はスプーン1杯程度なんです。ごく微量で身体全体をコントロール出来てしまうんですね。
ここまで読んで頂くと、「女性ホルモンが多いと腱鞘炎にならないの?」と思われた方もいると思いますが、ホルモンの量を増やそうとして、自分の判断でサプリを摂るのは危険です。逆にバランスを乱してしまう可能性があります。単に多ければ良い、ということではなく、身体とのバランスが取れて初めてきちんと働いてくれるんですね。
脳をリラックスさせてあげる事が必要
忘れてはいけないのは女性ホルモンの分泌は卵巣の影響だけでなく、脳や他の臓器からの影響も受けているという事です。たとえば、失恋や転職といった精神的なストレスだけでも生理不順になって女性ホルモンが出なくなりますし、過度のダイエットや肥満といった生活習慣もその分泌に大きな影響を与えます。
ホルモン分泌のバランスを整えるために、必要なのは脳がリラックスした状態をつくってあげることです。
卵巣は脳からの刺激を受けて女性ホルモンを分泌します。強いストレスを受けると卵巣の働きが抑制されてしまうので、女性ホルモンが減ってしまいます。
ホルモンバランスを整えるには、脳がリラックスする状態が必要です。適度な運動、おいしいものを食べる、おしゃべりをする、軽くだったら飲酒もかまいません。自分のストレス発散法をいろいろ試してみてくださいね。
食品で補う時は、発酵食品で
またホルモンバランスを整えてくれる、という理由で大豆食品を摂ると良いと言われていますが、これも気を付けないといけません。
大豆は身体を冷やす力がとても大きい食品です。積極的に摂っていると、身体がいつも冷えた状態になり、血流が悪くなります。結果、卵巣の働きが鈍くなりホルモンの分泌も滞ってしまいます。
大豆食品はたんぱく質が多く、栄養価の高いイメージがありますよね。カロリーも低いので、女性に人気がありますが、注意して摂らないといけない食品です。
豆乳や豆腐ではなく、納豆や味噌など発酵食品で摂られることをお勧めします。
まとめ
女性ホルモンとの繋がりが伝わりましたでしょうか?
筋力をつけるには限界がありますが、身体の使い方を変えることで手の負担を軽くすることもできます。
例えば、瓶のフタを開ける時に、手首ではなく肘を回すように開けてもらうと負担を減らせますよ。
予防策も過去に紹介していますので、こちらもご覧くださいね。
\この記事は私が書きました/
症状について詳しくはこちら
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