「肩こりがあると頭痛と吐き気がする…」
「気分が悪くて仕事や家事に集中できない」
「頭痛、吐き気がこの先いつまで続くのか不安…」
日常生活のなかでこのように感じたことはありませんか?
現代、頭痛は国民病といわれるほど悩まれる方が非常に多いです。
頭痛と吐き気を伴う症状においての注意点を知っておくことが重要になります。
今回は、肩こりからくる頭痛の種類や原因と吐き気の関連についてお伝えしますね。
肩こりってどんな状態?
肩がこりとは、どういう状態なのかご存知でしょうか?
筋肉が縮んだ状態で硬くなったことをいいます。
肩は体重の約5㎏の頭と腕の重みを首から肩周りの筋肉によって支えているため大きな負担がかかるところになります。
デスクワークや長い時間で同じ姿勢が続くと、肩周りの筋肉に負担がかかるので筋肉が疲れてしまいます。
そのとき、疲れの物質である「乳酸」が体に溜まってきます。
その乳酸が溜まると、筋肉が硬くなり血管を圧迫してしまうので、血行が悪くなります。
血行が悪くなると、筋肉に酸素を送ることがでなくなってしまうので、体に老廃物が溜まって筋肉の痛みやこりが引き起こされます。
これを肩こりといいいます。
なぜ肩こりから頭痛になるの?
肩こりになると筋肉が縮んで硬くなります。その状態になると、筋肉の中を通っている血管が圧迫されて血流が悪くなります。
脳は働くうえで大量の血液が必要なため、血管が圧迫されて血流が悪くなると、血管内の酸素が不足の状態になります。血管内に老廃物が発生することで血行不良になり頭痛が引き起こされます。
吐き気はなぜ起きる?
なぜ、肩こりが悪化してしまうと吐き気が起こるかご存知ですか?
なぜ肩こりで吐き気が起こるのかというと、肩こりが悪化することで首や肩周りの筋肉が硬くなり血液不足の状態になり、脳に必要分の血液が流れないからです。
血液不足の状態になることで嘔吐中枢といわれるところが刺激されるため吐き気が引き起こされます。
また、吐き気だけではなく、めまいや頭痛などの症状も起きてきます。
吐き気を感じる場合は肩こりが重度の状態が多いです。
肩こりは日常生活の中に原因があります。
主な、原因をみていきましょう。
- 長時間同じ姿勢
頭の重さは約5kgあるといわれています。
この重い頭を支えているのは首から肩にかけての筋肉になります。
デスクワークや運転等でうつむいている時間が長いと首かた方周りの筋肉に負担がかかるので、肩こりの原因になります。
- スマホやパソコンの使いすぎ
長時間スマホ、パソコン等の画面を見る状態が続いたり、モニター画面から発せられる強い光を長い時間見続けることで眼精疲労になってしまいます。
この状態が続いてしまうと、肩こりを引き起こす筋肉にも負担がかかるので肩こりになりやすくなります。
- 精神的緊張・ストレス
心配事やストレスなどにより頭が緊張することで首から肩の血流が低下してしまいます。
ストレスがたまった状態で発散されずにいると、自律神経のバランスが乱れ血行不良が起こります。そうなると筋肉が硬くなっていきます。
肩こり頭痛から吐き気を引き起こす原因
「肩こり」の症状は悪化すると、頭痛や吐き気を引き起こすことがあります。
その原因には、姿勢の悪さ、精神的ストレス等による緊張状態などがあげられます。
現代ではパソコンやスマホを使用する際、頭が前屈みの姿勢を続けることで引き起こされる肩こりが多くなっています。
首のところにある骨は、約5㎏の頭を支えてくれています。そのため、首から肩にかけての筋肉に負担がかかっています。
パソコンやスマホ操作などで前屈みの姿勢を長い時間続けてしまうと、その周りの筋肉には疲れが溜まりやすくなります。
その疲れの積み重ねの結果が、「肩こり」として症状となってきます。
その肩こりをひきおこす原因でもある「ストレートネック」についてお話していきますね。
ストレートネックとは?
肩こりをひきおこす原因である「ストレートネック」についてお伝えしますね。
本来、正常な場合の首の骨は緩やかなS字に曲がっていることで頭の重みが分散されて、体の負担を少なくすることができています。
しかし、デスクワークの仕事や家事・育児などで前傾姿勢や猫背の状態の時間が長くなると、頭が下がるため、首の骨がS字を無くして真っすぐな状態になりやすくります。
この状態になることを「ストレートネック」といいます。
ストレートネックになると頭の重みからくる負担が分散されにくくなり、肩こりの原因になります。
ストレートネックが吐き気を引き起こすの?
首への負担が大きくなると、首の骨の中ある脊髄という部分に負担がかかります。
脊髄の中には自律神経という神経があり、交感神経(興奮、緊張状態)と副交感神経(リラックス状態)が通っていて、自動的に入れ替わりバランスをとっています。
しかし、肩こりになってその周辺が硬くなることでその切り替えがスムーズにいかず、頭痛、吐き気、めまいや手足のしびれなどが起こってしまいます。
吐き気を伴う頭痛の種類
現代の日本では4人に1人の約3000万人の方が頭痛もちといわれています。
頭痛の中でも、「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に大きくわけることができます。
- 一次性頭痛:頭痛の症状が主体の頭痛
- 二次性頭痛:病気が原因で引き起こされている頭痛
その2つの種類の中で吐き気を伴う頭痛をご紹介していきますね。
吐き気を伴う一次性頭痛
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭の周りを何かで締め付けられるような痛みが続くのが特徴です。
肩こりと関連のある頭痛のほとんどが、「緊張型頭痛」といわれています。
緊張型頭痛は、頭の位置が前かがみになる姿勢に多くみられ、長時間のデスクワークや運転をしている方に多いです。
うつむき姿勢などを長時間続けると頭や首・肩の筋肉が緊張するため引き起こしやすくなります。
症状が悪化すると、めまいや吐き気などを引き起こすこともあります。
片頭痛
片頭痛は、男性よりも女性に多くみられます。
普段は気にならないような音、光、臭いに敏感になり不快と感じるといった頭痛以外の症状を伴うのが特徴です。
こめかみから目のあたりにかけて脈をうつようなズキンズキンとした痛みも片頭痛の特徴になります。
その痛みが片側だけの場合もあれば、両側に症状が出ることもあります。
また、片頭痛は肩こりと非常に関連があり、頭の血管が拡がることで引き起こされるため、「血管性頭痛」ともいわれています。
日常生活に支障がある場合は、頭痛外来などの受診をおすすめします。
吐き気をともなう二次性頭痛
吐き気をともなう主な二次性頭痛をご紹介します。
くも膜下出血
くも膜下出血の発症の特徴は「突然ハンマーで後頭部を殴られたような激しい痛み」です。
くも膜下出血は40歳代から50歳代の男性に多く、嘔吐を伴うことがあります。
頭痛は数時間で消失することはなく、数日間持続します。
くも膜下出血の疑いがある場合は、一刻も早く病院へ行く必要があります。
脳腫瘍
脳腫瘍は朝方に症状が強く出る事が特徴で早朝に強い頭痛や吐き気、嘔吐をよく起こします。
頭の全体もしくは頭の一部に圧迫感があり、じわじわと症状が強くなることがあります。
嘔吐やけいれん発作が起きるときはすぐに病院へ行きましょう。
また、頭痛以外に視力が低下や視野が狭くなるといった視力障害などにもなります。
脳出血
脳出血は、脳の血管が破れて出血し、その出血のかたまりが脳を圧迫することで頭痛が引き起こされます。
脳出血は前兆が無く突然発症します。真冬の時期に多く、朝7時・夕5時頃に多いのが特徴です。
手を動かしたり、歩くのが困難になることもあり、めまいや頭痛、嘔吐などの初期症状があります。
緑内障
緑内障は頭痛以外に吐き気、充血などが発症します。
頭痛や吐き気以外に、目の痛み、眼の充血、視力低下、虹視(光のまわりに虹が見える)、目がかすむといった症状などが起こります。治療せずに放置していると、眼が見えなくなる失明のおそれがあります。
緑内障は一刻も早く治療を開始する必要があります。
吐き気を伴う肩こり頭痛の予防法
姿勢を正す
肩こりからくる頭痛は、長時間のデスクワークや運転などの方に多いので正しく座ることを意識しましょう。
座っている時には、頭の位置が体の中心より前に倒れないように注意してくださいね。
イスに座るときは、背中が丸まらないように、あごを引いた状態を意識しましょう。
パソコンのキーボードの位置は体から遠すぎてしまうと肩が内側へ巻いてしまうので、キーボードの位置は遠すぎないようにしましょう。
また、パソコンの画面と目の距離は近すぎないように気をつけましょう。
規則正しい生活
日常生活でのストレスや不眠などで悩んでいる人は多く、十分な睡眠が筋肉の回復に1番効果的といわれています。
また、午後10時から午前2時はゴールデンタイムと呼ばれ、身体が回復するのに効果的な時間帯になります。
肩こりからくる頭痛のある多くの方が、質の良い睡眠がとれていません。
きちんと睡眠がとれていないと体の緊張や疲れが取れにくいため肩こり、頭痛や吐き気がひどくなるという悪循環になります。
食生活では、栄養素をバランスよく摂取するようにしましょう。暴飲暴食には注意してくださいね。
胃腸が弱くなると、その周辺の筋肉も弱くなり、それが原因で筋肉も硬くなるため、血流の悪化になり肩こりが引き起こされるといわれています。
適度な運動・ストレッチ
適度な運動をすると筋肉の疲れが解消し、血行がよくなります。
基礎代謝が上がる効果があり、身体の熱を産生することによって血行が良くなります。
流れが良くなると、身体に溜まった老廃物も身体の外に出ていきます。
ストレッチには筋肉をやわらかくする効果があります。
ストレッチでは無理に伸ばさず、心地よいところで行うのが良いでしょう。また、体が温まった状態のほうが筋肉は柔らかいため入浴後などに行うのがおすすめです。
まとめ
いかかでしたか?
あなたの肩こり頭痛によってともなう吐き気の症状は見つかりましたでしょうか?
現代は肩こりからくる頭痛、吐き気で悩まれている方が非常に多いです。
病気が原因で吐き気をともなう頭痛が起きている症状には、命の危険性もありますので、さきほどのような症状がある場合は、病院に行かれることをおすすめします。
肩こり頭痛や吐き気で悩みがありましたら当院までご連絡くださいね。
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