- 肩こりを感じてから頭痛が治らない
- 頭が痛くてもどうすればいいのか…
- 頭痛薬を飲んでもよくならない…
実は、あなただけでなく肩こりからくる頭痛で悩んでいる方はたくさんおられます。
肩こりがひどくなって起こる緊張型頭痛。薬を飲んでも症状がよくならないことがあります。その場合、すみやかに病院へ行かなければ頭痛の症状が悪くなったり、頭痛以外の症状を引き起こすことがあります。
肩こりからくる緊張型頭痛の原因を説明していき、何科の病院に行くべきなのかを悩んでいるあなたにお伝えしていきますね。
肩こりからくる緊張型頭痛とは
緊張型頭痛は、子どもから高齢者の年代の方におこる頭痛で約10人に8人がこの頭痛があるといると言われます。頭の周りを締め付けられるような痛みが続くのが特徴です。
肩こりと関連のある頭痛のほとんどが、「緊張型頭痛」になります。
緊張型頭痛は緊張やストレスと関係し、身体的・精神的ストレスを感じることによって症状がひどくなると言われています。
特に、頭の位置が前かがみになる姿勢の多いデスクワークをしている方に多くみられます。うつむき姿勢などを長時間続けると頭や首・肩の筋肉が緊張するため引き起こしやすくなります。
緊張型頭痛の主な原因とは
緊張型頭痛になる主な原因をみていきましょう。
- 頭の位置
頭の位置が悪いとは頭が本来の重心線よりも前に出てしまっている状態になります。
本来、正常な場合の頸椎(首の骨)はゆるやかなS字に曲がっていることで頭の重みを分散させて、体への負担を少なくすることができ肩こり、頭痛になりにくくなっています。
しかし、デスクワークの仕事や家事・育児などで前傾姿勢や猫背の状態の時間が長くなると、頭が前に倒れるため、首の骨がゆるやかなS字を無くして真っすぐな状態になりやすくなり、病院なで診察すると医師から「ストレートネック」と診断されます。
人間の頭の重さは約5㎏といわれているので、その頭が前に倒れると首から肩、背中の筋肉が頭の重さによって引き伸ばされます。
この状態が長い時間続くと頭の重みからくる負担が分散されにくくなり、肩こりの原因になり、頭の位置が悪くなる事で緊張型頭痛を引き起こす原因となります。
- 身体的ストレス
緊張型頭痛になる原因は、長時間同じ姿勢でデスクワークや車の運転をされている方に多くみられます。
特にパソコン、スマートフォンなどの画面を見る状態が続いたり、モニター画面から発せられる強い光を長い時間見続けることで眼精疲労になり、血液の流れが悪くなるため、肩こりと頭痛を引き起こしやすいと考えられます。
また、睡眠には筋肉の硬さをやわらげて血流が改善されるといわれていますが、睡眠時間が短い場合は、肩こりが解消されないため緊張型頭痛の原因になります。
身体的ストレスがたまった状態でストレスの発散ができずにいると、自律神経に異常がおこり、自律神経のバランスが乱れます。すると血行が不良となり筋肉が硬くなっていく悪循環になります。
- 精神的ストレス
精神的ストレスが緊張型頭痛を引き起こす原因になります。精神的ストレスには、人間関係、仕事や学校の悩みなど、さまざまな原因があります。
ストレスによる不安や恐怖は自律神経を乱して、肩こりや頭痛になります。
自律神経とは、人間の身体は絶えず交感神経(主に集中している状態)と副交感神経(主にリラックス状態)の入れ替わりをしているのですが、ストレスなどによりこの入れ替わりが乱れ交感神経が優位に働くと、筋肉は緊張状態を引き起こし血液の流れが悪くなり頭痛なります。
緊張型頭痛の症状
緊張型頭痛の特徴的な症状は
- 頭の周りを締めつけられるような鈍い痛みがある。
- 鈍い痛みが数分間~数ヶ月間続く。
- 肩こり、首コリを感じることがある。
- めまい、ふらつき、吐き気の症状を感じることがある。
- 緊張型頭痛の痛み方は「ズーン」とくるような鈍い痛みです。
緊張型頭痛は病院へ行くべき?
- 本当に自分の頭痛が緊張型頭痛なのか?
- 緊張型頭痛ではない別の頭痛なのか?
- 病気から引き起こされている頭痛なのか?
これらを診断することが出来るのは医師にしかできません。
頭痛が気になってご自身でネット検索などでサイトを見て判断することは危険です。
医師は診断を確定するために頭部CT検査・頭部MRI検査などをして病気が原因で頭痛が引き起こされていないかを調べます。
今まで感じたことのないような頭が締め付けられるような痛みや吐き気、めまいなどの症状が出た場合はすみやかに医療機関へいきましょう。
そのようなときは頭痛外来・神経外科・脳神経外科の医療機関をおすすめします。
頭痛外来
頭痛外来は頭痛を専門に診てくれる診療科です。
頭痛の専門的にされているので、いくつかある頭痛の種類のうち、どの頭痛なのかを診てもらう事ことができるので頭痛外来へ行かれることをおすすめします。
神経内科
脳神経内科は脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる専門です。
体を動かしたり、暗記すること等がスムーズにできなくなったときに病気を疑います。症状が頭痛だけでなく、しびれ、吐き気、めまいなどがある時は、全身をみることが出来る脳神経内科で何の病気であるかを知りましょう。
脳神経外科
脳神経外科は体の神経を専門に診る診療科目です。
くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、神経疾患などの専門的な診療を行っています。
このような疾患の早期診断をおこなうことによって危険な状態になる前に対処することができます。脳の問題を疑う場合は、脳神経外科にいくことをおすすめします。
※ いつもと違うような突然起こる頭痛や日が経つにつれて痛みが強くなったと感じたり、しびれや手足のまひがあるときは、くも膜下出血、脳出血など生命にかかわる病気から引き起こしている場合があります。
このような場合にはすぐにかかりつけの病院で診てもらうようにしましょう。
緊張型頭痛におすすめの主な市販薬
- ロキソニンS
ロキソニンSは効き目も早く、胃への負担が少ないです。
薬を飲んでも眠くならないので仕事中でも使いやすいです。ロキソニンSは第1類医薬品のため、使用上の安全性について薬剤師からの情報提供が義務づけられています。そのため、どこのドラッグストアでも買える商品ではありません。
- イブA錠EX
イブA錠EXは頭痛・生理痛にも効果があり、痛みのもとであるプロスタグランジンの発生を抑える成分になります。また、小粒で飲みやすく、胃にも優しい成分です。
痛みを感じた時に飲むのが効果的で、空腹時をさけて何かを食べた後に飲むのがおすすめです。
- バファリンルナi
薬の効果として、持続時間が比較的長いことと眠くなりにくい頭痛薬であることが特徴です。
緊張型頭痛の治療法
筋肉を温める
普段から疲れがたまりやすい場合は、39°~40°のぬるま湯で10分程度入浴するのをおすすめします。
お風呂以外にもホットパックなどを使って血行を改善すると疲れている筋肉硬い部分がやわらかくなります。
水分は血行促進に非常に重要なので、お風呂に入る前はコップ1杯の水分をとりましょう。
お風呂に入っている時はあまり気付かないのですが、実は身体の水分がたくさん失われています。身体の水分が失われると筋肉が硬くなりやすいので入浴後の1杯も非常に重要になります。
緊張型頭痛の人は、血行不良等が起こりますので肩まできちんと入浴しましょう。お風呂に浸かることで気分も落ち着き、免疫機能を高めてくれます。
適度な運動をとり入れる
筋肉の硬さをほぐすためには、適度な運動をとり入れることも治療法の一つです。
デスクワークや長時間の運転などをするときは、20分に1度ストレッチを行うと血行の流れを良くして、肩のこりをほぐすとともに、眼精疲労の改善にもつながります。
また、運動不足は血行不良の原因になるため、日頃からウォーキングなどの軽い運動を行うことが大切です。軽い運動は、肩の周囲の筋肉をほぐして全身の血行促進につながり、肩こりや頭痛の軽減に効果が期待できます。
さらには基礎代謝が上がることによって、身体の熱を産生し血行が促進されます。血行が促進されると身体に溜まった老廃物も排出しやすくなります。
ストレッチには筋肉をやわらかくする効果があります。体が冷えた状態では筋肉は硬くなっている状態なので、体が温まった状態のほうが筋肉は柔らかいため入浴後などに行うと良いです。
睡眠をとる
日常生活でのストレスや不眠などで悩んでいる人は多いようです。睡眠時間が短い日によく頭痛は起こりやすくなります。
睡眠が筋肉の回復に1番効果的といわれています。
肩こりからくる頭痛のある方の多くが、十分な質の良い睡眠がとれていません。睡眠時間が少ないと体の緊張や疲れが取れにくいので、緊張型頭痛を引き起こしやすくなります。
睡眠には筋肉の緊張を和らげる役割もあるといわれます。また、睡眠不足の体は自律神経のバランスが乱れて血流障害が起こり、肩こりや頭痛の症状を悪化させる場合もあります。
生活のリズムを整えて、夜は体をしっかり休めることが肩こりと頭痛の改善につながるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
緊張型頭痛の原因は日常生活にあります。頭痛に対して効果のある頭痛薬はありますが
薬に頼ってばかりではいけません。1つずつで良いので小さなところから変えていきましょう!!
頭痛を引き起こしている原因は1つだけではありません。いつもと違うような痛みや身体の変化を感じた場合はすぐにかかりつけの病院で診てもらうようにしましょう。
あなたのお悩みの解決になれば幸いです。
あなたが自分1人で悩んでいたり、困っている場合はいつでも当院にご相談下さい。
あなたのお役に立てればと思います。
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