- 肩こり頭痛をなんとかしたい…
- どこのツボを押せばいいのかわからない…
- 自分で肩こり頭痛を対処したい
あなたは、このように思う場面がありませんか?
現代の日本では4人に1人の約3000万人の方が頭痛もちといわれています。
お仕事中や家事などをしているときに、頭痛を感じる方がたくさんおられます。
肩こり頭痛の原因をお伝えした後に、自分で対処できる「ツボ」をご紹介していきますね。
肩こりになる原因
「肩がこる」とは筋肉が縮んで硬くなった状態をいいます。
肩こりになりやすい主な原因をいくつかご紹介していきますね。
頭の位置が悪い
スマートフォンや本を読んでいる時、ふと 頭が前かがみになって頭が前に傾いていませんか?
実は、人間の頭の重さは約5㎏といわれており、その頭が体の中心軸よりも前に傾くと首から肩、背中の後ろの筋肉が引き伸ばされる状態になります。
その状態が長時間続くと筋肉が硬くなり、肩こりの症状につながります。
姿勢の歪み
姿勢の歪みが原因で肩こりが引き起こされます。
デスクワークや携帯画面を見ている時、あなたは猫背の姿勢になっていませんか?
首から背中が丸くなることで、首から肩にかけての筋肉の緊張が長く続くのは危険です。
その悪い姿勢の状態が長時間続くと、頭を支えている首から肩・背中についている筋肉が緊張した状態になり肩こりになり、ひどくなれば頭痛の症状にもなりやすくなります。
自律神経の乱れ
自律神経は自分の意思とは関係なく、身体の機能をコントロールしている神経です。
自律神経には活動を活発にする神経である「交感神経」とリラックスさせる神経である「副交感神経」の2つがあり、この2つの神経がシーソーのようにバランスをとりながら働いています。
このとき「交換神経」に傾いてしまうと、身体が緊張した状態となり、血管が細くなります。血管が細くなることで筋肉が固まって肩こりが引き起こされてきます。
眼精疲労
長時間スマホ、パソコン等の画面を見る状態が続いたり、モニター画面から発せられる強い光を長い時間見続けることで眼精疲労になってしまいます。
この状態が続いてしまうと、肩こりを引き起こす筋肉にも負担がかかるので肩こりからくる頭痛にもになりやすくなります。
精神的・身体的ストレス
ストレスがたまった状態で発散できずにいると、自律神経に異常がおこり、自律神経のバランスが乱れ血行不良を起こると筋肉が硬くなっていきます。
そのストレス状態が続いてしまうと、筋肉に老廃物が溜まることで肩こりが慢性化することがあります。
不規則な生活
人間の体は一定のリズムに従って働いています。
日常の生活リズムが狂ってしまうと、筋肉の回復力や機能が低下するため肩こり頭痛を引き起こしやすくなります。
不規則な食生活などが続くと、筋肉内に老廃物が溜まりやすくなり肩こりになりやすいです。
内臓疲労
内臓は意外と知られていないのですが、機能が落ちると元ある位置から動きます。
胃下垂とか聞いたことないですか?
実は他の臓器でも下垂したりして、周りの筋肉を引っ張ったり、他の臓器を圧迫したりします。
そうなると姿勢も悪くなったり、筋肉も緊張状態になったりし、お身体全体の循環不良になり肩こりになります。
肩こり頭痛のメカニズム
肩こりから頭痛になるのには、先ほど肩こりの主な原因から引き起こされます。
肩がこることによって、筋肉が縮んで硬くなります。それによって筋肉の中を通っている血管が圧迫されて血流が悪くなります。
すると、血管内の酸素が不足の状態になります。血管内に老廃物が発生することで血行不良になり頭痛が発症します。
これらによって頭痛へと進行します。肩の血行不良はそのまま脳にも影響し、脳血管の血流も悪くなり緊張型頭痛が引き起こされます。
しかし、これだけではありません。その状態が続き、さらに血流が悪くなると血流障害になります。
血流障害によって片頭痛を引き起こし、頭痛の症状だけでなく、吐き気の症状にもつながってきます。
ツボって何?
東洋医学では身体をめぐるエネルギーを 「気」という。 「気」の流れる道を経絡(けいらく)といいます。
ツボ とは 経穴(けいけつ) のことです。経穴とは、経絡の道に主な場所があります。
ツボを刺激することによって「気」の流れを良くし、身体の回復機能を高めるといわれています。
ツボ(経穴)には気が集まりやすく、また悪いものが集まりやすいので、治療ではとても効果的なポイントになります。
肩こり頭痛に効くツボ5選
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんに位置するツボで、両手の中指を重ねてツボ(百会)にあて、強めに押して刺激することで頭痛、肩こりなどに効果があるとして有名なツボです。
※下に向かって垂直に、気持ちいと感じる程度の力で押すのがポイントです。
風池(ふうち)
後ろの首スジに指をあてて、指を頭の方向へ上げていくと、髪の生え際にあるくぼみがツボ(風池)になります。
風池は、目の疲れ・血行を改善する効果があり、頭痛対処に期待できます。
※頭の中心に向かって押しましょう。
肩井(けんせい)
下を向いた時に首のつけ根の骨が出っぱる位置(第7頚椎棘突起)と肩の先にある骨の位置(肩峰)を結んだ中間点で肩の一番高いところを押して痛みを感じるとこが肩井といいます。
首こり・肩かりに効果があるとされていて、寝違え、目、頭痛などにも効果があります。
※中指を中心とした3本の指で垂直になるようにツボを押しましょう。
後谿(こうけい)
手を握ると、小指の外側に小さな出っ張りがでてきます。その部分がツボ(後谿)です。反対の手の指で数秒押しましょう。肩こりの症状を和らげてくれる効果的なツボです。
※親指を当てて、小指の付け根に向かって押しましょう。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の骨が交差するあたりに痛みを感じるへこみの 合谷(ごうこく)というツボがあります。こちらは、体全体の痛みを和らげる働き以外に、肩こり解消に効果的なツボといわれています。
※いた気持ちい程度の力で圧すのがポイントです。
また、合谷は頭痛やストレスの症状にも効果が期待できます。そのほかにも、花粉症、歯の痛みなどにも効果が期待できます。
ツボの押し方
ツボを押す時は、力の抜けたリラックス状態で行うことがポイントです。ツボ押し効果を高める方法をご紹介します。
呼吸とタイミングを合わせる
ツボ押しは「イタ気持ちいい」程度の力で押しましょう。
力を入れる時は息を吐きリラックスをしましょう、力を抜く時は息を吸いましょう。自分が気持ちいいと思うことが重要です。
「イタ気持ちいい」ツボのポイントが見つかったら、定期的にツボ押しをおこないましょう。
ツボを押す角度
ツボはたくさん押したからといって効果が高くなるわけではありません。
ツボを押すときの角度は非常に重要で、指が部位に対して垂直になるようにするのがポイントになります。
やり過ぎはNG!
ツボを押すと気持ちいいからといって強く押しすぎたり、何度も繰り返し揉んでいると、“揉み返し”の状態になることがあります。
ツボ押しは“イタ気持ちがいい”程度で効果が期待できるので、やりすぎはNGです!!
また、ツボを押す際に手首が痛んだり、不安定な状態で押さないように、あなたに合った押しやすい指ですることがいいでしょう。
肩こり頭痛の解決方法
頭の位置を改善
長い時間デスクワークや運転をされる方は、頭の位置が重要になります。
改善ポイントは、あごだけが前に突き出て体の重心が前に倒れないようにすることです。
イスに座るときには、猫背の姿勢にならないように下腹部の奥に力をいれて腰を支えるような意識で、あごを引いた姿勢を意識しましょう。
お風呂にきちんと浸かる
肩がこりやすく、頭痛の症状がある方は血行不良になっているケースが多いので毎日きちんと入浴することが大切です。お風呂に浸かることで気分も落ち着き、免疫機能を高めてくれます。
お湯の温度は39°前後で10分入浴すると体温が1°上がるので是非試してみてください。
体温が1°上がるだけで血行が良くなり肩こりの症状に期待できます。
また、お風呂に浸かると身体の水分は汗などで多く外に出ていってしまいます。
なのでお風呂に入る前と後でコップ一杯の水を飲むようにしましょう。お湯の中で首・肩周辺の筋肉をゆっくりさすることで血行促進につながります。
運動・ストレッチ
運動・ストレッチには筋肉をやわらかくする効果が期待できます。
ラジオ体操や開脚などを筋肉がやわらかくなったお風呂上りにすると良いでしょう。
ランニングやウォーキングなどをするとストレス発散にもなり自律神経も整いやすくなります。
適度な運動で筋力をつけることで筋肉疲労が解消し、血行がよくなります。
さらには基礎代謝が上がることによって、身体の熱を産生し血行が促進されます。血行が促進されると身体に溜まった老廃物も排出しやすくなります。
生活リズムを見直す
あなたはの生活リズムはどうでしょうか?夜更かしなどで十分な睡眠がとれていないのでは?
実は、筋肉の回復には睡眠が1番効果的とされています。
肩こりのひどい人は、睡眠時間が少ないと体の緊張が取れないままになるために、疲れがなかなか取れません。するとさらに肩こりがひどくなるという悪循環になります。
まとめ
いかがでしょうか?
今回、肩こり頭痛に効果的なツボをご紹介しました。どれも日常生活の合間に行える内容だったとおもいます。
是非一度、試してみてくださいね。
ツボを押すことで肩こり頭痛が楽になったり、頭痛が軽減することはあります。
しかし、同じ症状を繰り返さない為にも日常生活の見直しをしてみましょう。
きっと、肩こり頭痛を引き起こすヒントが隠されているとおもいます。
肩こり頭痛の解決の一歩として、出来ることから少しずつ初めていきましょう。
肩こり頭痛の症状でお悩みの方は、お気軽にお電話くださいね。