あなたは「漢方」とは一体何なのかご存知でしょうか?
肩こり頭痛の症状に漢方が効果的だといわれています。
今回は肩こり頭痛の要因と漢方との関係についてご紹介していきます。
肩こり頭痛になる状態
「肩こり」とは筋肉が縮んで硬くなった状態をいいます。
肩がこると筋肉が縮んで硬くなり、それによって筋肉の中を通っている血管が圧迫されて血流が悪くなります。
血流が悪くなることで血管内の酸素が不足の状態になります。血管内に老廃物が発生することで血行不良になり頭痛が発症します。
これらによって頭痛へと進行します。肩の血行不良はそのまま脳にも影響し、脳血管の血流も悪くなり緊張型頭痛が引き起こされます。
肩こり頭痛になる主な要因
肩こりになりやすい主な要因をいくつかご紹介していきますね。
頭が位置が前にある状態
パソコンやスマートフォン、本を読んでいる時、無意識に 頭が前に傾いていませんか?
実は、頭の重さは体重の10%といわれています。体重50kgの人であれば約5kg。
重たい頭が体の中心軸よりも前に傾くと首から腰にかけての筋肉が引き伸ばされる状態になります。
その状態が長時間続くと筋肉に負担がかかるため硬くなり、肩こり頭痛の要因になります。
眼精疲労
パソコン、スマートフォン等の画面を長時間見ることで、画面からの強い光を長時間見ることで眼に疲れを感じるようになり、やがて眼精疲労になってしまいます。
このように眼が疲れてしまう状態が続くと、肩こりを引き起こす筋肉にも負担がかかるので肩こりからくる頭痛を引き起こす要因になってきます。
自律神経の乱れ
自律神経は無意識に身体の機能をコントロールしてくれている神経です。
自律神経には活動を活発にする神経である「交感神経」とリラックスさせる神経である「副交感神経」の2つがあり、この2つの神経がシーソーのようにバランスをとりながら働いています。
このとき「交換神経」に傾いてしまうと、身体が緊張した状態となり、血管が細くなります。血管が細くなることで筋肉が固まって肩こりが引き起こされてきます。
姿勢の歪み
猫背の姿勢や長時間同じ姿勢で作業をしている方に頭痛を発症しているケースが多いです。
その中で最も多いのが姿勢の歪みによって引き起こされる頭痛です。
デスクワークや本を読んでいる時、あなたは猫背の姿勢になっていませんか?
首から腰が丸くなることで、首から腰にかけての筋肉が伸ばされて硬くなります。
その悪い姿勢の状態が長時間続くと、頭痛の症状の他にめまいや吐き気にもなりやすくなります。
身体的・精神的ストレス
肩こり頭痛は、デスクワークや車の運転などで同じ姿勢が長時間続くことや、眼精疲労、睡眠不足など疲労による身体的ストレス、また、悩み事やショックなどの心労による精神的ストレスなどが要因とされていることが多いです。
そのストレス状態が続いてしまうと、筋肉に老廃物が溜まるり、肩こりが慢性化することがあります。
内臓疲労
食生活で食べ過ぎたり、飲み過ぎたりすると、身体への負担が大きくなります。
きちんと、栄養素バランスを考えて、身体の負担がないように摂取するようにしましょう。
内臓は意外と知られていないのですが、機能が落ちると元ある位置から動きます。
胃下垂という言葉を聞いたことはないですか?
実は他の臓器でも下垂したりして、周りの筋肉を引っ張ったり、他の臓器を圧迫したりします。
そうなると姿勢も悪くなったり、筋肉も緊張状態になったりし、お身体全体の循環不良になり肩こりになります。
漢方(かんぽう)とは
漢方はもともと中国の伝統医学であったが、漢の時代に伝わった東洋医学として5世紀頃に日本に伝わりました。それらを日本人の体質に合わせて進化を積み重ね、日本の伝統医療と発展して現在に至ります。
漢方薬は、日本で独自に発展した漢方医学に基づいて処方されている医薬品になり、動物・植物・鉱物などの生薬(しょうやく)を混ぜ合わせて使う治療薬です。
肩こり頭痛に効果的な漢方薬
葛根湯(カッコントウ)
かぜの薬として「葛根湯」は代表的な漢方薬のひとつです。
「葛根湯」はかぜの初期症状だけでなく、肩こり頭痛にも効果があり、肩こりの処方薬としてもつかわれ、一剤でさまざまな症状に対応することができ、
桂枝加葛根湯(ケイシカカッコントウ)
かぜのひき始めの、肩こりや頭痛をともなうときに効果的です。自然と汗が出やすくなり、あまり体力のない人に向いています。
大柴胡湯(ダイサイコトウ)
高血圧や肥満の方で、肩こり頭痛、神経症、便秘、肥満症などの症状のがある場合に処方されます。
加味逍遙散(カミショウヨウサン)
女性特有にみられる月経異常や更年期障害などの症状の場合に処方されます。
肩こり、頭痛、めまい以外に不安やイライラなどといった不定愁訴のときにもよく用いられます。
葛根湯加朮附湯(カッコンカジュツブトウ)
発汗の作用があり、体が冷えて痛むケースに効果的です。
具体的には、肩こり、頭痛、神経痛、筋肉痛、などの症状に適応します。
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
下腹部の張りを感じる人に向いている薬で、更年期障害や月経異常などに用いられます。
肩こり、頭痛、めまいなどにもよく効果があります。
どんな肩こりに効果的なの?
急性肩こりの場合
カゼのひきはじめや眼精疲労などで引き起こされる肩こりです。
頭痛、腰痛、関節痛の症状を感じ夜間になると痛みが強くなるが、温めてあげると痛みが緩和されるのが特徴です。
急性肩こりの場合:葛根湯・桂枝加葛根湯などが効果的になります。
ストレスによる肩こり
精神的・身体的ストレスなどによっておこる肩こりです。
イライラしやすい方や眠れない方に多いタイプで、ストレスが増えていくと頭痛、イライラ、不眠などになります。これは、ストレスなどによって、血流の流れが悪くなり肩こり頭痛を引き起こします。
ストレスによる肩こりの場合:大柴胡湯・加味逍遙散などが効果的です。
痰湿(たんしつ)による肩こり
※痰湿とは水がとどまって、とどこおること(浮腫み)
胃腸の不調によって水分代謝が悪くなり、
冷やしたり、天候がよくない時に症状が増大しますが、
痰湿による肩こり:葛根湯加朮附湯・
冷えや血行不良による肩こり
身体の冷えや血行不良が原因によっておこる肩こりです。
手足の冷えやむくみやすい方、
肩周辺のこわばりがあり痛みが強く、
歪んだ姿勢、運動不足などによって、
冷えや血行不良による肩こり:葛根湯・桂枝茯苓丸などが効果的です。
また、一般的の鎮痛薬の中には胃腸に負担がかかるものがありますが、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は胃腸の負担をかけにくい頭痛薬になりま
そのため、胃腸の弱い人や、吐き気や嘔吐、
漢方薬をのむときの注意点
漢方薬を服用するときはコーヒーやジュースなどではなく、必ず水かお湯で飲みましょう。
漢方薬をのむときは食べる前か空腹時に飲みます。
吐き気や食欲がなくなったりする場合は、
また、頭痛がひどいから…といって多く飲めば効く事ではありません。服用する量が決まっているので漢方薬の種類によってきちんと守りましょう。
肩こりがお悩みで、漢方薬をのんで効果を感じる期間としては
※効果の感じないときは、医師と相談してみてください。
肩こり頭痛の予防法
姿勢を正す
肩こりからくる頭痛は、車の運転やデスクワークなどの方に多いので正しく座ることを意識しましょう
イスに座るときは、浅く座らず、猫背にならないように、あごを引いた状態がポイントです。
長時間の運転やパソコン作業などの場合、休憩を取ることが。肩や首、腕を回したり、背筋を伸ばしたりと、ストレッチをすると効果的です。
体を温める
肩こりを楽にするには、
正しい生活サイクル
生活のリズムが悪く、ストレスや不眠などで悩んでいる人は多いようです。睡眠時間が短い日によく頭痛は起こります。
肩こりからくる頭痛のある方の多くが、十分な睡眠がとれていません。睡眠時間が少ないと体の緊張や疲れが取れにくいため肩こり、頭痛がひどくなるという悪循環になります。
冷えは血液の流れを悪くして、筋肉が硬くなる要因になります。その結果、肩こりがより感じるようになります。
運動とストレッチ
適度な運動をすることで筋肉の疲れが解消し、血行がよくなります。
ストレッチには筋肉をやわらかくする効果があり、効果的な運動をすることで基礎代謝が上がり、身体の熱を産生し血行が促進されます。
それによって、血行が促進されると身体に溜まった老廃物も排出しやすくなります。
体が冷えた状態では筋肉は硬くなっている状態なので、体が温まった状態のほうが筋肉は柔らかいため入浴後などに行うと良いです。
まとめ
いかかでしたか?
肩こり頭痛に効果的な漢方薬をいくつかご紹介しましたが、温ライは漢方薬に頼らない身体が理想になります。
肩こり頭痛を引き起こす要因はたくさんあり必ずしも1つではありません。
自身の身体と向き合い、肩こり頭痛の予防につとめていきましょう。
肩こり頭痛でで悩みがありましたら一度当院までご連絡くださいね。
あなたのお役に立てるとおもいます。
\この記事は私が書きました/