外反母趾の手術はどんな方法があるの?

「外反母趾は手術で治るの?」

「外反母趾の手術はどれくらいするの?」

「どんな手術方法があるの?」

あなたも外反母趾の場合、このように思ったことはないでしょうか?

外反母趾の手術はどんな方法があるのか、どれくらいの期間や費用がかかってくるのかをお伝えしていきますね。

外反母趾の手術は18世紀後半から行われており、これまでに様々な手術法があり、その手術方法は100種類以上になります。

まず、外反母趾とは何なのか?それを知っていただいた後に、主な手術方法をご紹介していきますね。

外反母趾とは?

足の母趾(足の親指)が小指側へくの字に曲がってしまっている状態のことで、身体の中心から親指が外側の方に曲がっていることから外反母趾といわれています。

外反母趾は踵(かかと)から親指の付け根を定規であてた時の直線に対し親指が小指側に向いている角度を測り、正常であれば角度が5~8度です。

  • 15度を超えると外反母趾
  • 20度までは軽度
  • 20度~40度までは中等度
  • 40度以上は重度

自分の足の形が少しでも気になった場合、まずは親指の角度を測って外反母趾であるかどうかを確認してみてください。外反母趾の改善は早期発見することが重要になります。

外反母趾は親指の付け根の関節が突き出てしまうことで、その部分に炎症や痛みが起こってきます。

その主な要因が、足に合っていない靴だといわれています。生活環境が変わり、靴を長い時間はくようになったことが、外反母趾の発症が増えている要因であると考えられています。

特に、ハイヒールによって外反母趾になる女性が急増しているといわれますが、子供や男性でも外反母趾になる人はいます。
外反母趾になると、身体のバランスが崩れるため、歩き方が不安定になりやすくなります。身体は、崩れないように別の部分でバランスをとろうとするため、頭痛や肩こり、腰痛と身体のいたるところに痛みやダルさを感じるようになりす。

外反母趾になると、どのような症状がおこってくるのでしょうか。

 

外反母趾の症状とは?

外反母趾は、足の親指の付け根が外側に突き出てしまうことによって痛みをともないます。外反母趾の主な痛みの場所は、親指の横裏の付け根土踏まず親指と人差し指の間など痛みの症状は個人差があります。

外反母趾の方の多くは骨ではなく筋肉、腱、靭帯などの血行不良が影響していることが考えられます。

また、外反母趾の変形していても痛みがないケースもあり、痛みを感じるときには、症状かなりひどくなっていることが多いです。

なので、外反母趾の痛みがない状態でも、足の親指が変形していると気づかれた場合は、早めに足の専門院へ行かれることをおすすめします。

 靴を履くと、飛び出ている部分が靴に当たり痛み、赤く腫れるといった状態になります。さらにひどくなると、親指が左2番目の指の下に入り込んだり、反対に指の上に乗ってしまったりするケースもあります。

外反母趾は足の症状だけでなく、外反母趾の症状に伴って頭痛、肩こり、腰痛、むくみなどの症状にもつながってきます。

外反母趾の手術方法

外反母趾の手術には

  • 腱を移す方法
  • 骨を切る方法
  • 関節を固定する方法

などの方法があります。

シェブロン法(腱を移す方法)

シェブロン法は、外反母趾の軽度~中等度の手術をするときの方法です。足の親指の角度が20~30度ほどで、これから外反母趾の症状が進行するとおもわれる場合に適用されます。

親指の中足骨の末梢部をV字に切り取って骨軸をずらす方法です。必要に応じて、出っ張った骨の部分を削ることがあります。

手術後は1週間ほどの入院が必要になります。退院した後の歩行時には4週間ほど松葉杖が必要になります。足にかかる負担を減らして、安静にすることが大切です。

 

マン法(骨を切る方法)

マン法は、中足骨を切って、外反母趾を矯正する方法です。中等度~重度の手術をするときの方法になります。足の親指の角度が30~40度と大きく変形していて歩くのが困難で、どんな治療をしても痛みが取れない場合にすることが多いです

マン法は中足骨の付け根に近い部分を切り、軸をずらして真っすぐに修正する方法。他の骨切り術に比べると切開範囲は大きいですが、矯正効果は確実です。

入院期間は1週間、退院後は4週間ど安静にする必要があり、。

切った骨は方向や角度を適切にきめて、針金とネジなどで固定します。退院後も松葉杖を使って安静にしておく必要があり、骨が完全にひっつくまでのおよそ3ヶ月は生活に不便を感じることでしょう。

 

デルモ法(関節を固定する方法)

デルモ法は、軽度から中等度の外反母趾の手術法として用いられるようになりました。デルモ法は皮膚を切開して、親指の中足骨と足指の骨を一部切った後、骨片間を1本の針金で固定する手術方法です。この関節は動かなくなりますが、痛みがとれ、外反母趾は矯正されます。

足の骨が固定されたら、針金は取り除きます。デルモ法は局所麻酔で日帰り手術を行っている病院もあり、足への負担も少なく安静期間も短いのが特徴になります。

 

手術後の入院期間から復帰まで

症状や、持病などがあるかによって入院期間は変わってきます

そのため入院期間は0日~2ヶ月ほどになります。

外反母趾の変形が持病によって引き起こされたものなのか、外反母趾によって起こったのかをみつけ、適切な治療をしていく必要があるからです。

中には、日帰りで行える手術もあります。局所麻酔ではなく、全身麻酔を使用する場合は症状によって1週間以内になり長くなると最大2か月ほどの入院が必要となってきます。

外反母趾の手術の方法はいくつかありますが、近年では全身麻酔を使用せず、局所麻酔だけで行える日帰り手術が多く適用されるようになってきました。

その手術方法がデルモ法などです。

外反母趾といっても症状や状況によって様々なので、外反母趾の全ての方に対して対応している手術方法はありません。症状によっては局所麻酔でなく、全身麻酔をしなければならないケースもあります。

外反母趾が片足の手術であれば、早くて4日~1ヶ月になります。

両足の場合は、1~2ヶ月ほどになります。もちろん退院後も定期的な通院と検診が必要になってくるので退院したといって終わりではありません。

手術後はリハビリを行っていきます。足に体重を少しずつかけながら少しずつ慣れさせていきます。退院して2ヶ月を過ぎると普段のように歩くことができてくるでしょう。

外反母趾手術の費用

外反母趾の手術費用は症状や進行状態によって異なります。

一般的には、外反母趾の手術費用は片足で10万~20万円程になります。

両足手術の場合は20~30万程になります。

健康保険の利用で手術費用は、3割負担になり、別途入院費用がかかってきます。

外反母趾の手術で健康保険が適用の場合は片足で4~6万、両足で7~9万ほどになるでしょう。

手術後の注意点

外反母趾の手術は、手術が終われば完治したとは言えません。外反母趾の主な原因は立ち方・歩き方です。

この2つを見直していかなければ、再び外反母趾になる可能性が高くなります。手術後、縫縮した軟部組織が安定するまで2~3週間ほどかかってくるので緩みがでて外反母趾が再発する可能性があります。

手術した医師の指示にしたがって術後の予防につなげていきましょう。

外反母趾の予防法

外反母趾は、根本的な治療をおこなわなければ再発することもあります。

外反母趾でお悩みの方のために予防法をご紹介していきますね。

正しい歩き方

普段の日常生活の中で一体どのような歩き方をしているのかどうか現在の歩き方を確認することが大事になってきます。普段の歩き方と正しい歩き方を比べて、正しい歩き方の少しずつ近づけていく事が大切になります。

外反母趾の手術や外反母趾が病院へいって治ったとしても、歩き方が改善されなければもう一度外反母趾になる可能性は高いです。

歩き方のポイントは、踵から地面にしっかり着地し足裏の内側に重心を載せるように前方に体重移動し指を意識しながら地面を蹴るという感じです。

竹踏み

竹踏みを行うと、硬くなっていた筋肉がほぐれて軟らかくなります。
筋肉が軟らかくなることで血流やリンパの流れが良くなるので、足の疲れも取ることができ、冷え性や不妊・むくみ改善など様々な効果もあります。

そして、継続して足裏を刺激すれば、上手く使われずに弱っていた足指の筋肉がよみがえり、足裏のアーチが作られていきます。

毎日続けることで効果がでてきます。土踏まずを重点的に毎日5分は踏むようにしましょう。

ホ―マン体操

幅の広いゴムバンドを使用します。

①  足を伸ばした状態で座り、両足の親指にゴムバンドを引っ掛けて行います。

②  両足の踵(かかと)をくっつけた状態で、両足を外側に開いていきます。

③  その開いた状態で5~10秒キープをした後に両足をもとの位置に戻します。

それを1セット20~30回を目安として行います。朝昼晩の1日3セットくらい行うと良いです。

行うときの注意点は親指に力を入れないのがポイントです。

ストレッチ・マッサージ

足の親指を時計回りと反対回りにぐるぐる回すことによって血液の流れも良くなり、毎日続けると筋肉が柔らかくなり改善していきます。

特に、足のすねの部分を痛気持ちいくらいの強さで押すことによって足の親指を内側に引っ張る筋肉を緩めることができます。

その筋肉が緩んでくると歩くときの痛みが軽減してきます。

 まとめ

いかがでしょうか? 外反母趾の手術についてご紹介しました。

手術をするのかお悩みの場合は考えてみるのもよいでしょう。早めに整形外科、足専門の病院を受診して、適切な診断を受けましょう。

日常生活でできる予防法を少しでも早く実践することが大切です。

また、手術で母趾の矯正はできても、ほかの指はそのままなので再発する可能性もあります。

手術を選択する場合は、慎重に主治医と相談するようにしましょう。

 

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