「あごが痛くて頭痛がある…」
「頭が痛くて仕事に集中できない…」
あなたはこのように思われたことはありませんか?
もしかすると、顎関節症によって頭痛が引き起こされているかもしれません。
今回は顎関節症によって頭痛の症状を感じている方に向けて書いています。
これから、顎関節症と頭痛の関係について説明していきます。なぜ顎関節症と頭痛が関係しているのか?
そう思われる方がたくさんおられます。是非参考にしていただき予防にしていただけたらと思います。
顎関節とは?
顎関節とは、下顎頭という骨の部分と、側頭骨とが関節円板を挟んだ形でできた関節をいいます。
人のあごは1日に2000回以上、開けたり閉めたり繰り返し動かしており、あごの関節は人体のなかで、1番よく使われている関節です。
顎関節症によって、様々な病状が引き起こされますが、頭痛も顎関節症の症状の一つです。食事を行うとき、会話をしているとき、あくび、いびきなど様々な動きのときに動いてくれています。
あごの食いしばる力は、体重60kgの人なら、約60kgの力で噛むのが最大といわれています。そのため日常生活で一番強い力がかかっているのも顎関節になります。
あごは非常に繊細の部分になり、歪みやすい構造をしているので、何らかの障害もなく、一生を過ごせることがあれば、奇跡に近いようなものです。
顎関節症とは
顎関節症は、顎関節やあごを動かしているときの痛み、顎関節に異常な音がする、口を開けたり閉じたりの運動に異常のある障害をまとめた病名になります。
生きている間に、2人に1人は顎関節症に経験すると言われているほど多くの方がなるといわれています。顎関節症の症状が音だけである場合、肩や首を回して、動かしたりすることで音が出ているのと同じ状況をいいます。普段そのような音が鳴った場合、音を気にして病院へ受診する人は少ないと思います。
顎関節症で医療機関に来院される患者さんでは男性よりも女性の方が多く、年齢は10歳代後半から増加しますが、20~30歳代で多くなり、年齢が増えるとともに来院する患者さんの数は減少します。軽症なら自然に治ることもありますが、放置しておくと症状が重くなり、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、口が開けられずに食事が摂れなくなったりすることがあるので注意が必要です。
なぜ顎関節症で頭痛の症状がでるの?
顎関節症の主な症状は、あごが痛む、口が大きく開けられない、あごを動かすと異常音がするといった症状を感じていることが多いですが、頭痛の症状も引き起こす場合があります。
頭痛の症状がでることについて説明していきます。
顎関節は、何らかの原因で下顎にかかる力に左右差が生じてしまい、顎が左右のどちらかに傾いた状態になります。
傾いた状態のまま経過していくと、顔の側頭骨や骨格が歪んでしまい、顎の周りの筋肉が緊張状態になり、頭痛の症状を引き起こします。
骨の歪みが頭痛を起こす
顎関節症によって、下の顎が歪んでしまうことにより頭痛の症状が引き起こされます。
日常生活で無意識にしている腕枕や頬づえといった姿勢なども、頭や顎に負担がかかり続けることで骨の歪みを起こして頭痛を招きます。
側頭筋の緊張が頭痛を起こす
顎関節症になると、食べ物を噛む時に使う筋肉【咀嚼筋(そしゃくきん)】に痛みが出る場合があります。咀嚼筋は①側頭筋②外側翼突筋③内側翼突筋④咬筋の4つの筋肉で成り立っています。
頭痛のときは主に側頭筋が緊張している場合が多いです。
側頭筋はこめかみの部分に付いてる筋肉で、顎の噛み合わせや歪みがあると、側頭筋が緊張して硬くなってしまいます。側頭筋が硬くなることで血液の流れが悪くなり頭痛を引き起こします。
顎関節症による頭痛の予防
顎関節症による頭痛を予防するには、様々な方法があります。予防についてご紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
姿勢を正す
顎だけが前に突き出て体の重心が前に倒れないように、イスに座るときには、猫背にならないように、顎を引いた姿勢を意識しましょう。
顎が前に突き出ることによって頭の位置も前にいってしまいます。すると、重力によって顎に大きな負担をかけてしまい顎関節症を引き起こすきっかけとなります。
デスクワークなどの場合は、長時間同じ姿勢になることが多いので顎に負担がかかって顎周辺の筋肉がこり固まってしまうことがあるので、合間に休憩を取って顔の表情体操などをすると効果的です。
十分な睡眠と食生活
筋肉や神経の回復に1番効果的なのが睡眠です。
顎関節症による頭痛は生活習慣に問題があることが多いです。睡眠不足やストレスなども、頭痛が悪化する要因のひとつです。また油っぽい食事が多かったり、偏った食生活をしたりしていては栄養バランスが乱れ、血行が悪くなる原因にもなります。
血行が悪くなると体全体の循環も悪くなってしまうので、睡眠を十分に取りビタミンやたんぱく質をしっかり摂取できる食事を心掛けましょう。
\この記事は私が書きました/