「パニック障害に薬は効果的なの?」
「薬だけ飲んで良くなるの?」
あなたはこのように思われたことはありませんか?
今回はパニック障害でお悩みの方に向けて書いています。パニック障害になった場合、薬をのむと効くのか?効かないのか?について説明していきます。
正しいお薬の服用や注意点についても書いているので是非参考にしてみてください。
パニック障害とは一体何?
パニック障害は、突然理由もなく、動悸や発汗、吐き気や手足の震えなどの発作の症状を引き起こします。
パニック障害の原因は様々ありますが、ストレスと関係が深いといわれています。
パニック障害は全人口の2~3%の人がかかり、好発年齢は20~30歳代、女性が多いとされています
パニック発作の症状は数分~数十分ほどで落ち着くことが多いですが、1回パニックの状態になると、またパニックを起こすのではないか、という不安に襲われてしまいます。
また、パニック障害は、うつ症状を引き起こすことがあります。パニック障害の症状の場合、自分でコントロールできないのが特徴になります。
パニック障害の症状
パニック障害の症状は下記の☑をみてください。
- 動悸・発汗
- 呼吸困難
- めまい・ふらつき
- 寒気
- 腹痛・胸の圧迫感
- 手足が震える・しびれ
- 吐き気
- 恐怖・不安
上記の症状に思い当たる方はパニック障害の可能性があります。
パニック障害の症状が出ると、自分でコントロールすることができないのが特徴になります。不安感や恐怖感が強くなることがあるため、命の危険を感じる方がいます。
パニック障害は、どんな方が起きてもおかしくない症状です。パニック障害の症状が出ると、病院で検査を行います。脳、心臓、血液検査などの検査をしても、特に異常がありません。
パニック障害の原因は、診断できないことが多いです。パニック障害の原因がわからないため、パニック障害を抱えている方の不安がさらに大きくなり、うつ症状を引き起こすこともあります。
パニック障害はストレスと関係があると言われています。パニック障害とストレスの関係についてお話していきます。
パニック障害の治療法には、大きく分けて、薬物療法と認知・行動療法の2つがあります。
今回は薬物治療について説明していきます。
薬物療法
パニック障害には次の2種類の薬を主に服用します。
- 抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)
パニック障害になると、脳の誤作動により突然理由もなく、動悸や発汗、吐き気や手足の震えなどの発作の症状を引き起こします。抗不安薬の主な作用は、脳の誤作動をなくすことで発作を抑えることになります。
- 抗うつ薬(SSRI)
パニック障害の方は、パニック発作が起きない状態でも、パニック発作に対する不安や恐怖感が残り、人ごみの中や電車に乗ることができないといった日常生活への支障が長く続く場合があります。
抗うつ薬は、不安や気分、イライラなどの調整を行う働きがあり、パニック発作に対する不安やイライラに対する気持ちが小さくなっていきます。
抗うつ薬は、効果が出てくるまで3~6週間ほどかかります。
そのため服薬開始から約一ヶ月間は、抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)を併用します。抗不安薬は抗うつ薬とは異なって、薬を服用した後に効果が出るので、「パニック発作」が出てきそうな時などにすぐに服用する場合が多いです。
抗不安薬の副作用には、集中することが難しい状態になってしまったり、眠気やだるさを感じる場合があります。
服用時の注意点
先程、説明させていただいた薬の服用注意点をお伝えしていきます。
きちんと目を通してくださいね。
- 抗うつ薬は、効果が出るまでに3~6週間かかる
- 服用をやめると症状が戻ってしまう場合がある
- 発作が治ったからといって、自己判断で服用をやめない
- 服用をやめるときは少しずつ量を減らすこと
薬の成分などによって注意点が違いますが、市販薬によって年齢が決まっているので必ず確認しましょう。
また、発作がひどいから…といって多く飲めば効く事ではありません。服用する量が決まっているので薬の種類によってきちんと守りましょう。
そして、薬を服用するときはコーヒーやジュースなどではなく、必ず水かぬるま湯で飲みましょう。水以外で薬を飲んだ場合、成分が変化して効果がなくなったり、副作用が引き起こされることもあります。
箱や説明の紙に書かれてある注意事項をしっかりと守ってください。
まとめ
薬によってパニック発作を落ちつかせることで、パニック障害の悪循環を消すことができます。
しかし、これはパニック障害が治ったことにはなりません。薬によって症状を消しているのです。薬をやめると再び恐怖や不安などによって発作が生じ、さらに恐怖や不安が強まってしまいます。
お薬だけの治療よりもお薬と精神療法を合わせて行っていく必要があります。
\この記事は私が書きました/