朝、起きた時から腰が痛い。ズーンとした重いような痛みがあって、起き上がる時が更に痛い。トイレに行ったり、歯を磨いたりしてると、バタバタしているせいか痛みが落ち着く気がする。
でも、電車で20分位座っている姿勢から、立ち上がる時にはまた痛みがある。1日の中でも同じ姿勢を続けていて、他の姿勢をしようとした時に腰痛になる。
最近は姿勢も悪くなってきた気がする。写真なんかで見ると、思った以上に首や背骨が曲がっていて自分の姿勢がショックだった。姿勢がこのままの状態だと良くならないよね・・・とは思っているが、特に姿勢に関して意識できていない。
1日の中で全く痛くない時もあるし、2週間位何もない時もあるので、なんとなーく放っておいてるけど本当は姿勢を治したいと思ってる。
腰そのものが、反っていませんか?
腰痛を訴えられる方のほとんどの方が姿勢が悪かったり、骨格のバランスが崩れています。
姿勢をみてみると、猫背になっていたり、どちらかの肩が下がっていたりします。上半身の歪みは腰に負担をかけている姿勢になっています。
そして、負担がかかることで腰の周りの血流が悪くなります。これが原因で冷えてしまったり、骨盤に歪みが出て、さらに姿勢が悪くなります。
痛みが出てくることで、それをかばおうとして更に姿勢が悪くなっていく・・・。と次々に不調がつながって出てきてしまいます。
姿勢で悩まれている方は多いんですが、今回は女性に多い「反り腰」の姿勢について紹介していきますね。
反り腰ってどういう状態?
上記の姿勢を見比べてみましょう。
反り腰の姿勢とはその名の通り、腰が反っている状態のことを言います。よく見てみると、全体のバランスと姿勢が悪いことが分かります。
そもそも人間の背骨は湾曲しているので、だれでもある程度は、腰のところで反っているような構造になっていますが、反り腰の場合にはこの湾曲が極端になってしまっているのです。
腰だけが反った状態だと人は立っていられなくなります。そこで背骨や首を湾曲させ、バランスを取ろうとするため、姿勢が崩れます。
姿勢を変に意識しなくても無駄な力の入っていない姿勢の良さというのは、耳・肩・大腿骨の大転子部が、横から見たときに1本のラインで結ばれている状態のことを言います。(上図参照)
反り腰になることで、身体はどうなるの?
反り腰かどうかチェックしてみましょう。
自分の姿勢が反り腰かどうかチェックしてみましょう。。
・かかとを壁につけて立ちます。そのまま壁にもたれかかり、頭も壁につけましょう。
・その状態で腰と壁の隙間に手を差し込むことで反り腰かどうかチェックします。
・腰と壁の隙間に両手が入ってしまうと反り腰の可能性が高いです。
また、普段の自覚症状としては
■身体を前に曲げると痛い
■ぽっこりとお腹が出ていて、お尻が目立つ
■足をあまり上げずに歩く
などがあります。いかかでしたか?
どうして反り腰になってしまったんだろう?
ハイヒールをよく履いている
ハイヒールを履いている状態というのは、急な下り坂に立っているようなものです。
ハイヒールを履くと普段の姿勢で重心が前に傾いてしまうので、筋力の弱い女性の場合、前につんのめるのを防ぐために腰を反らせて上半身を後ろに傾けることでバランスを取っています。そのバランスが姿勢を崩す要因になります。
椅子に座ってることが多い
デスクワークやパソコン作業などで座っている姿勢の時間が多い場合、どちらかというと猫背の姿勢になるケースが多いのですが、姿勢を良くしようとする意識が高くて、かえって反り腰の状態になる場合があります。
その状態が、姿勢を崩す要因になります。
運動不足などによる、筋力の低下
本来であれば姿勢を支えるはずの腹筋や背中~腰の筋肉が弱くなってしまっていることも原因になります。昔を比べ便利になった為、自分の身体を使うことが少なくなったことも要因ですね。
骨は筋肉によって支えられているので、筋肉が低下する事で姿勢が崩れてしまします。それだけ、筋肉と姿勢の関係は深くあります。
改善するにはどうしたらいいの?
筋トレをする
姿勢を改善するには筋肉が重要です。
反り腰は筋力のない女性がなりやすい傾向があります。筋トレをしたり、ジムでのトレーニングをしたりすると姿勢改善や反り腰の解消に有効です。また、姿勢を意識できるヨガもいいですね。
反り腰解消のために鍛えたいのは、腹筋(お腹の筋肉)や大殿筋(お尻の筋肉)です。どちらも姿勢を支える大きな筋肉です。腹筋を大殿筋が使えれば、反り腰や姿勢は自然と解消されていきますよ。
座り方を変えてみる
姿勢の改善には座っている姿勢が重要です。
椅子に座るときに一番最初に座面に当たる骨のことを坐骨と言います。坐骨神経痛なんて聞いたことありますよね。その坐骨です。
椅子に座る時、この坐骨の上に体重が乗っている状態が上半身に無駄な力が入らない、理想的な座り方です。なので、坐骨をまず座面に触れさせて、そこに上半身の体重を乗せていくと自然と重心が下にかかるので、身体に負担をかけずに座ることができます。
そうすることで、身体の負担が少ない良い姿勢になります。
寝方を変えてみる
姿勢の改善に寝方を変えてみるのもひとつです。
寝相が悪くて就学旅行なんかで笑われたり、ベッドから落ちそうになったりしてませんか?
恥かしく思ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれはいいことなんです。
健康な人であれば一晩寝ている間に20回から25回、寝がえりをするそうです。つまり背骨に柔らかさがある、ということです。
朝起きた時に布団やシーツが乱れていない人は寝返りの回数が少ない可能性があります。
反り腰で寝相のいい人は、腰を反らせるうつぶせ寝ではなく、最初は横向きの姿勢で寝始めるようにしましょう。
もしかしたら、内臓の疲労かも
原因は上で紹介した以外にも可能性はあります。ずっと反り腰の状態が続いている場合には内臓の疲労も考えられます。
内臓も使い過ぎたり、偏った食事が続くと疲労がたまってきます。そして内臓以外の周りの組織(筋肉や骨など)も疲労させてしまいます。身体は少しでも楽になろうとして、自らの姿勢の形を変えていきます。
例えるならお腹が痛い時、私達はお腹を押さえて丸くなることが多いと思います。あれと同じ状態です。内臓の疲労は気が付かない間にたまっていき、身体の変化もゆっくりと進みます。
そうなると、筋トレをすることが逆に負担になってくる場合があります。
まずは、自分の状態を知るところから始めましょう。
自分の身体のことは分かっているようで実は知らなかった、ということは良くありましす。
まずは、身体全体を診てもらえる専門機関でご相談されることをおススメします。
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