妊娠中から出始めた産後の腰痛が治らないでずっと、産後の腰痛が続いている。
出産後は落ち着くかと思っていたけど、逆に産後の腰痛がひどくなった気がする。最近よく見かける「骨盤矯正」には行ってないのが産後の腰痛に良くなかったのかなあ?それとも抱っこで変な姿勢になってて、腰に負担がかかってる?原因は出産だと思ってるけど、本当の所は分からない。
出産前の痛みのない状態に戻りたい。
産後2年になるのでそろそろ2人目も授かりたいけど、産後の腰がこんな状態で大丈夫?と思っている。
産後、どこから整えるのが良い?
妊娠中~出産前にはなかった身体の不調が、産後に出てきたら「やっぱり出産で身体が変わったのかな?」と思いますよね。産後は、体力的にも精神的にも大きな変化があり、産後は初めてのことだらけで、自分が思ってる以上に産後のストレスが重なっていることが多いです。
「産後の骨盤矯正」ってよく聞きますよね。確かに産後の身体を労わって、のちに腰痛などにも関係してくるため整えてあげることは必要です。何となく、「産後骨盤のメンテナンスをしておかないと・・・」と焦ってしまうのですが、本当に整えないといけないのは骨盤の中、つまりは内臓なんです。
産後の方は先にこちらを整えていかないと、骨盤も身体の不調も改善できないままになります。仮に産後内臓を整えずに骨盤だけ整えても、原因が残っているのでまた元に戻ってしまいます。
産後の身体は全治2年!?
産後の女性の身体って、どの位で以前の状態に戻ると思いますか?一般的には2カ月~8カ月とよく言われています。
色んな見解がありますが全ての機能が戻るまで、産後2年かかると言われています。
産後は全治2年の重症、なんて表現したら大袈裟だと思いますか?でも全ての機能が回復するにはやはりその位産後はかかってしまうんですね。
産後は回復するまではなるべく安静にするべき、といってもそんなに休める方は恐らくいないと思います。
産後回復できていない状態で育児がスタートすることになり、身体のどこかに不調が出てくるのも当然の結果になってしまいます。
こんなに変化するんです。
上の図を見て下さいね。妊娠初期~中期~末期の内臓の変化がよく分かると思います。
赤ちゃんの成長に合わせて子宮も大きくなるため、内臓が今までの位置ではおさまらなくなって、元の位置から移動していきます。内臓全体がどんどん上に、背中側に押されているのが分かるでしょうか?
例として、いくつか挙げていきますね。
膀胱:子宮の下の膀胱が半分くらいに押されて空洞がなくなっています。妊娠中はお手洗いにすぐ行きたくなったと思いますが、この図をみると納得されるかと思います。
腎臓:背中側の青い部分の内臓が腎臓です。位置は元々背中側にあるんですが、それが更に押され、上に上がってしまいます。
小腸:子宮の真上にある為、どんどん押されていき、かなり圧迫されています。その上にある大腸(横行結腸)にまで入り込んでます。
上に挙げた以外の内臓も、もちろん変化しています。骨盤を中心に脊柱(背骨)も、もちろん変化しています。
産後は「全治2年」、この状態を知るとなんとなーく納得できると思います。
腰痛の原因はどこにあるの?
産後の腰痛の原因の1つに腎臓の疲労が考えられます。内臓と筋肉は関連し合っているので、内臓が疲労して機能が低下すると、そのサインを出してきます。腎臓の場合、そのサインの1つが腰痛(背中の痛み)になります。姿勢を支える「大腰筋」と関連しているので、腎臓の疲労が腰痛の原因になります。(過去のブログもご覧下さいね。)
妊娠中の腎臓は頑張っています。
妊婦さんの腎臓は自分の血液に加えて、赤ちゃんの血液も一緒にろ過しており、妊娠前よりもたくさんの血液をろ過している状態です。これは腎臓にとってかなりの重労働です。たくさん働くほど腎臓の機能は低下しやすくなります。
通常よりも圧迫されていることで、腎臓と膀胱をつないでいる尿管に不調が出てそこから腎臓を悪くしてしまう方もいます。
本当に腎臓って頑張ってくれてますよね。この「頑張り」が後々の産後の「不調」の原因になってしまうことがあります。
産後に回復できないと長引いてしまうこともある。
産後、腎臓は使い過ぎた機能を回復させたり、元の位置に戻ろうとしたり、身体全体とペースを合わせながら妊娠前の状態に近づけていきます。
ただ、産後は身体の回復していく力が弱いと時間がかかってしまったり、戻り切れない場合もあります。日常のお疲れや習慣などから、ずっと不調が続いて回復しないということにもなってしまいます。
今回のような腰痛の場合は、妊娠中からあった腎臓の疲れが大腰筋に負担をかけていて、産後も身体に回復していく力が弱かったので、症状がずっと続いてしまっているということになります。
腎臓の機能を回復させるには?
産後の腰痛を改善して、身体を整えていくには腎臓の機能を回復していくことが必要になってきます。産後の治療に通うことも大事ですが、日常で気を付けてもらうことでも負担を減らすことは可能です。
■水をしっかりと飲む
産後は忙しく、また授乳もあり水分が足りないことがよくあります。水分の足りないことで腎臓の負担が大きくなります。1日に付き、2ℓを目安に飲みましょう。
■バランスの良い食事
忙しかったり、赤ちゃんが優先になって自分の食事が後回しになっていませんか?
ついつい、手軽なパンやお菓子で間に合わせていたりすると当然、栄養が足りなくなってしまい、身体の機能を回復することもできなくなります。パンでなく「おむすび」にしてもらうだけでも、負担は減らせますよ。
■できるだけ眠る
なかなか難しいと思いますが、できる限り寝ましょう。身体は眠ってる間にしか、機能を回復できません。家事を後回しにしても、眠る時間を優先されたほうがいいです。
■カルシウムをしっかり摂る
妊娠中~授乳期間はカルシウムが不足します。カルシウム不足になることは身体の回復を遅らせてしまうことになります。抵抗のある方もいらっしゃいますが、添加物のないサプリもありますのでそちらはいかがでしょうか?
食事で摂ることも大事ですが、これはなかなか大変です。手軽に摂れてしっかりと続けられることが重要です。
バランスが大事
腎臓に的を絞って紹介してきましたが、実は腎臓だけが悪くなってしまうことは考えにくいです。
身体は全て繋がっていますので、他の内臓にも負担がかかっていること可能性は十分にあります。腎臓の機能で不安のある方は、病院で尿検査をしてもらうのも1つの選択です。
このブログを読んで腰痛を少しでも和らげて、楽になってもらえると嬉しいです。
症状について詳しくはこちら
関連記事
- 右側の腰痛でお悩みではないですか?
- 引っ越し屋さん限定!腰痛にならない荷物の運び方!
- 腰痛に効果的な体操・ストレッチは!?
- ギックリ腰の治し方とは?
- 腰痛のストレッチが知りたい!!
- 腰痛の対策方法を教えて‼
- 腰痛になったら病院へ行くべき?
- 腰が痛い!これは病気なの⁇
- 腰痛を改善するためには?
- ツラい腰痛には〇〇ストレッチ!!
- 腰痛からくる神経痛と予防法!!
- あなたの腰痛の原因は何なのか?
- 繰り返す腰痛でお悩みではありませんか?
- 介護職の方限定!腰痛にならないための方法
- 立ち仕事による腰痛でお悩みではないですか?
- 左側の腰痛でお悩みではありませんか?
- マッサージしたけど効果がなかった腰痛の方へ
- ストレスからくる腰痛に思い当たる節はありませんか?
- 身体が冷えると腰痛が出る方へ
- その腰痛、原因から改善したいと思いませんか?
- 寝起きの腰痛でお悩みではありませんか?
- 腰痛は女性に多いって本当ですか?
- 腰痛と姿勢の悪さ、どうやって改善したらいいの?
- もしデスクワークにおける腰痛が改善できるなら・・・。
- なぜ、腰痛を放置してはいけないのか?