「ずっと腰が痛い!!」
「いつもの腰の痛みと何か違う…」
「もしかしたら病気なのかも…」
あなたはこのように感じたことはありませんか??
腰痛といっても症状や原因はたくさんあります。腰が痛くなった時の対処法が異なる場合もありますので、「ただの腰痛」と思わずにきちんと現状を知ることが大切です。
なぜなら、「ただの腰痛」だと思っていると病気のサインまで気づかないこともあるからです。
今回は、腰痛の種類、症状、予防法についてご紹介していきますね。
腰痛とは
主な腰痛は筋肉からくるのがあげられます。たとえば長い時間同じ姿勢や同じ動作などを続けたりすることにより、筋肉が常に緊張状態になったり、筋肉に負担がかかり過ぎることによって体を支え続けている腰の筋肉が硬くなり腰痛になることがあります。
筋肉の緊張状態や負担が腰に集中して受け続けると、血液の流れが悪くなり酸素や栄養分が身体に行き渡らず、疲労物質がたまり、それが腰痛を引きおこしてしまうことがあります。
腰痛のメカニズム
現代、腰痛の原因ははっきりと証明されていません。
原因のわからない多くの場合は、体を支える筋肉に負担がかかることによって腰痛になります。
腰痛は、筋肉に負担がかかり、筋肉が硬くなることで腰周囲の神経を圧迫して痛みが起こることです。長時間の運転やデスクワーク、立ち姿勢が続き、お腹の腹腔圧力が弱くなると、腰に負担がかかり腰痛を引き起こします。
体を支える筋肉が弱くなる要因としては、運動不足、加齢、肥満などがあげられます。体の筋肉が弱くなる以外にも、身体的・精神的ストレスなどが要因となっているケースも多いです。
よくあるケースは重いものを持ったとき、急に体を動かした時に腰の筋肉に負担がかかって腰痛になることもありますが、ほとんどの腰痛場合は日常生活の中で負担が積み重なったことで腰痛が引き起こされてきます。
腰痛の主な種類と症状
慢性筋肉性腰痛症(まんせいきんにくせいようつうしょう)
は日常生活の筋肉疲労や姿勢が悪いことが原因でなることが多く、ほとんどの腰痛の症状は慢性筋肉性腰痛症といいます。
慢性筋肉性腰痛症の症状は動作時の腰痛が主で、安静にすることによって痛みが軽減します。慢性筋肉性腰痛症の痛みの部位は腰、背中、両脇、お尻の上の周りなど、さまざまです。
軽い症状なら早くに回復していきますが、筋肉の疲労が大きい人ほど、腰の筋肉が硬くなることで血行が悪くなって、強い痛みを感じます。
急性腰痛症(ぎっくり腰)
腰椎(腰の骨)は全てで5個あります。腰に痛みがある場合は、この腰椎、骨盤、筋肉のいずれかに異常があると考えるのが一般的です。
急性腰痛症は一般的に「ぎっくり腰」といわれる状態をいいます。
腰椎は5個の椎骨で構成されていますが、それを支えている関節、椎間板、筋肉や靱帯などに部分的な損傷が起こり、強い痛みが発生します。
顔を洗おうとしてかがんだとき、靴下を履こうとしたとき、重たい荷物を持った動作で、腰に大きな負担をかけたときに感じる痛みはぎっくり腰の可能性があります。
腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばん)
腰椎椎間板ヘルニアは、長時間のデスクワークや運転などで腰に負担がかかり、椎間板の老化などがある状態で、急に腰に大きな負担がかかることで発生します。
背骨の脊椎は「椎体」と呼ばれる骨とその間でクッションの役割をする「椎間板」
椎間板の中にはゼリー状の「髄核」
腰やお尻が痛み、足のほうにしびれや痛みが走る感覚がしたり、足に力が入りにくくなることがあります。背中の骨が曲がり、動きが悪くなるので、重いものをもったりすると痛みが強くなる場合があります。
痛みは腰だけでなく、お尻から足にかけて強い痛みやしびれを感じる坐骨神経痛などの症状があり、筋力の低下するのも特徴です。坐骨神経痛がひどくなると、排尿ができなくなる場合もあります。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
腰部脊柱管狭窄症では長い距離を歩くことはできません。歩いていると疲れるため、歩行と休憩を交互に繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)が特徴になります。
腰部脊柱管狭窄症では腰の痛みはそれほど強くなくて、安静にしていれば、それほど症状はありません。
脊柱管は神経が通るトンネルです。年を重ねていくと背骨が曲がってしまったり、椎間板がふくらんだり、靱帯(じんたい)によって神経の通る脊柱管が狭くなり、靭帯によって神経が圧迫され、血流が悪くなり脊柱管狭窄症が引き起こされます。
症状は朝方や寒い時期に多く、症状がひどくなると背中を丸めて寝ないと痛くて寝ることもできなくなります。年齢は40~50歳以上、多くが高齢者によくみられ、少し男性に多いのが特徴です。
変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)
腰の骨が変形することを変形性腰椎症といいます。
この症状になりやすいといわれているのが40代以降や高齢者になります。若い頃から激しいスポーツや重労働などをしてきた人に多いケースです。腰椎を支える筋肉が硬くなり、動作時に痛みを感じますが、体を動かし続けていると痛みが軽減してくるのが特徴です。
椎間板が傷つき、厚みが減っていき、椎間板に接した椎体が骨が硬くなり、前と後ろに骨棘(こつきょく)ができます。痛みの原因は骨棘による圧迫、椎間関節の老化、椎間板症などにより起こるものとされます。疲労がたまると痛みが再発生出することもあるので、日常生活をでは無理をしないことが重要になってきます。
予防法
姿勢を正す
長時間のデスクワークが多い場合は、適度に立ち上がり、腰を曲げたり、伸ばしたりして、腰の筋肉のストレッチをすると効果的になります。
長い時間デスクワークや運転をされる方は、頭の位置が重要になります。ポイントは、頭が前に突き出て体の重心が前に倒れないように、イスに座るときには、猫背にならないようにお腹の奥に力をいれて腰を支えるような意識であごを引いた姿勢を意識しましょう。
運動・ストレッチ
運動・ストレッチには筋肉をやわらかくする効果があります。ラジオ体操や開脚などを筋肉がやわらかくなったお風呂上りにするのがおすすめです。ストレッチ、腰痛体操などで腹筋や背筋をきたえましょう。腰痛を予防する事ができますが、やり過ぎると痛める場合があるので注意してくださいね。
ランニングやウォーキングなどをするとストレス発散にもなり自律神経も整いやすくなります。適度な運動で筋力をつけることで筋肉疲労が解消し、血行がよくなり基礎代謝が上がることによって、身体の熱を産生し血行が促進されます。血行が促進されると身体に溜まった老廃物も排出しやすくなります。
マッサージを受けすぎない
マッサージは弱い力で時々される位なら大丈夫ですが、強い力でおされていると、筋肉がさらに硬くなってしまいます。その時は「いた気持い」と感じるのでスッキリ感がある場合がありますが、マッサージによっっては筋肉の繊維を壊してしまうため、マッサージを受けるたびに筋肉が硬くなります。
筋肉が硬くなることで、神経を圧迫してしまうので体にとっては大きな負担がかかってきます。
腰を冷やさない
寒い時期になっても薄着のままや、冷房などによって腰が冷えると、血行が悪くなり腰痛の原因になるので、注意しましょう。
腰に痛みがある場合は蒸しタオルやカイロなどであたためてあげると、痛みが軽減します。
腰痛になりやすい人は、血行不良等が起こりますので入浴がオススメです。お風呂に浸かることで気分も落ち着き、免疫機能を高めます。39°~40°の温度の湯で10分入浴するのが良いでしょう。
肥満解消
肥満になることで、脂肪が血管を圧迫してしまいます。それによって血行が悪くなったり、腰に大きな負担がかかるため腰痛の原因になります。
肥満を解消することで、腰への負担が減るので適度な運動、ストレッチから始めていくことをおすすめします。
生活リズムを整える
筋肉の回復には睡眠が1番効果的とされています。
腰痛のひどい人は、睡眠時間が少ないと体の緊張が取れないままになるために、疲れがなかなか取れません。するとさらに腰痛がひどくなるという悪循環になります。
中腰の姿勢に注意する
中腰のまま重い荷物を持ち上げると、腰に大きな負担がかかり、ぎっくり腰の原因になる事があります。
持ち上げる時は膝を曲げて腰を落とし、手の力だけで荷物を持たないように注意しましょう!
バランスのとれた食事とお水
栄養バランスが偏った食生活が続いてしなうと、血液がドロドロになってしまいます。栄養や酸素を届けるにはサラサラしていることが理想です。お水は1.5~2ℓをおすすめします。
血液の90%は水でできています。キレイな水が血液に含まれていればサラサラな血液になります。血液がサラサラになれば生活習慣病の予防にもなります。
まとめ
いかがでしょうか?
腰の痛みは軽い症状だと思われる方もいますが、甘くみてはいけません。
腰痛の原因はたくさんありますが、普段の生活環境が影響していることが非常に多いです。生活リズムが乱れている方は特に見直す必要があります。
腰痛は予防することができます。もし、腰を痛めてしまった場合でも予防をしていた場合としていないとでは痛みの大きさが違ってきます。いくつか腰痛の予防法をお伝えしましたが日常の生活で一つずつ注意しながら行っていくと良いでしょう。
腰の痛みでなかなか改善しなくて、お悩みの方はお気軽に当院までご相談くださいね。
あなたのお役に立てると幸いです。
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