逆流性食道炎は薬だけでよくならないの!?

「胸やけの症状がある」

「薬を飲んでも効果を感じない…」

あなたはこのように思われたことはありませんか?

もしかすると逆流性食道炎の可能性があります。

薬を飲んでも症状が治まらなく辛い状態が続いてしまっている方に向けて書いています。

薬だけではなかなか症状よくなりません。では薬を飲むこと以外にどんなことをすると症状がよくなっていくのかをご紹介していきます。

まず、逆流性食道炎とは何か?逆流性食道炎になるメカニズムについても知っておきましょう。

逆流性食道炎とは!?

胃酸が胃から食道に逆流してしまうことで、食道の粘膜に炎症が起こる状態逆流性食道炎といいます。
食道と胃の間は下部食道括約筋という筋肉によって、胃酸が食道へ流れないように本来は閉じられているのですが、食べ物を飲み込むときには開いて、食べ物を胃に送ります。
胃では、胃酸とも呼ばれている酸性度の強い塩酸と消化酵素が含まれている胃液が分泌されています。
胃液の役割はタンパク質を分解して、小腸で吸収しやすい固さの状態にします。

逆流性食道炎になるメカニズム

胃からは胃酸が分泌され、食物の消化を助けています。胃には酸から粘膜を守る機能があるのですが、食道には粘膜を守る機能がありません

胃酸が逆流して食道まで上がっていくと、胃酸によって食道の粘膜が炎症を起こして食道を傷つけます。
胃酸が逆流することが繰り返されると、食道の粘膜が炎症を起こし、胸やけなどの症状を引き起こします。

薬だけでよくならないの?

逆流性食道炎は、薬だけでなく食事や生活習慣を改善する必があります。
一番注意が必要なのは、食べ過ぎることです。胃液の分泌をうながすようなアルコール、高脂肪食、コーヒー、ケーキなどの甘い物、辛い刺激物などはの胃酸も大量に分泌されるのでとりすぎに注意が必要です
また、食後すぐ横になったり、ベルトでお腹を締めすぎないようにしましょう。

逆流性食道炎に対する治療についてご紹介していきます。

逆流性食道炎の治療

逆流性食道炎は、薬だけでなく生活習慣を改善する必があります。そのため、逆流性食道炎の治療は生活習慣の改善と薬の服用になります。

生活習慣の改善と薬の治療によって逆流性食道炎の症状はよくなりますが、重度の場合は手術が必要になる方もいます。

生活習慣の改善と薬についてご紹介していきます。

生活習慣の改善

逆流性食道炎の治療で重要なのは、食生活や姿勢などの生活習慣を改善することです。

食生活での改善では、タンパク質や脂肪分をとり過ぎないように注意しましょう。
胃酸を増加させるアルコール、高脂肪食、高タンパク食、コーヒー、食べ物やケーキなどの甘い物、辛い刺激物、酸味の強いものなどは症状を重くするので食べ過ぎに注意しましょう。

猫背の姿勢腹部を圧迫することによって胃が圧迫され、腹圧が上がり胃に負担がかかります。これによって、胃酸の逆流を引き起こしてしまう状態になり逆流性食道炎の原因になります。

腹圧を意識して生活を送り、猫背などの姿勢は腹圧を上昇させるので、胸式呼吸をして姿勢に注意しましょう。

薬物療法

生活習慣の改善と薬の服用によって逆流性食道炎の症状をとる方法が一般的になります。生活習慣の改善だけではなかなか難しいので、薬あわせて治療を行うことで期待が大きくなります。

薬を飲むことで逆流性食道炎の症状が軽減してきますが、症状が軽減し、なくなったとしても、胃から食道への逆流を治すことはできないので、逆流性食道炎が治った後に薬をやめると再び発症する場合があります。

どのような薬を使っているのか見ていきましょう。

よく使われる薬は?

逆流性食道炎による治療では、プロトンポンプ阻害薬(PPI)が主に使われ、プロトンポンプ阻害薬には胃酸の分泌を抑える効果があります。

胃の壁となる細胞には、胃酸を分泌するプロトンポンプという部分があり、プロトンポンプ阻害薬は、そのプロトンポンプの働きを防ぎ、胃酸の分泌を抑える効果があります。

プロトンポンプ阻害薬は症状がある時以外にも、逆流性食道炎の再発防止のために薬を飲み続けることもあります。

副作用は少ないが、発疹や肝障害などの症状が起こる場合があります。

その他に制酸薬が使われることがあります。

制酸薬は食道に逆流してきた胃酸を中和することで、食道粘膜の症状を和らげる働きがあります。 この薬は副作用が少ないが、便秘や下痢の症状を起こす場合があります。

まとめ

いかがでしょうか?

逆流性食道炎は生活改善と薬の服用との2つの方向から治療することが効果的です。

逆流性食道炎になってしまうと、深い睡眠ができなくなったり、体の疲れがとれずだるさを感じるので、好きなものを食べたくても食べられなくなったりと日常生活に大きな支障が出てきます。

逆流性食道炎があなたに及ぼす影響は大きなものになってきます。

症状を感じ、もしかしたら?と心当たりがある場合はすみやかに病院へいきましょう。

\この記事は私が書きました/

非公開: 上嶋 健五(うえじま けんご)

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