「肩こりがなかなか解消できない」
「ストレッチをしても肩こりが…」
このように、肩こりの悩みを抱えている方は、たくさんおられます。
肩こりの解消と言えば、ストレッチやマッサージ等をイメージしやすいのですが、実は食事にも肩こりが関係しているといわれています。
慢性的な肩こりがなかなか改善しないときは食生活を見直すことで、肩こりを解消できる場合があります。
肩こりに悩んでいるという方に、今回は、肩こり解消のための食事や食材、栄養素についてご紹介します。
肩こりが起こる原因
主な肩こりの原因をご紹介します。
肩こりの原因は、人によって様々で、下記のようなことが考えられます。
・気付くと姿勢が悪い
・眼の使いすぎ・集中のしすぎ
・運動不足
食生活ではどのようにして肩こりの原因があるのか?
以下にご紹介していきます。
肩こりの原因が食生活?
一見、肩こりと食生活の関係はわかりにくいようにとらえがちですが、現代社会でのストレスや食生活には、肩こりの原因となる要素があります。
肩こりは筋肉の疲労だけでなく、血行不良によって発生していることがあります。
悪い血流の流れを良くするにあたって、凝っている部分のマッサージや直接温める、ストレッチをするなどといった解消法があります。
しかし、その時は楽になったとしても、肩こりが根本的に解消することは難しいです。
血流の流れを良くする方法の一つとして食生活があげられます。
日常生活で仕事が忙しくなったり、不規則な生活になることによって、食事に対して時間を使わないようにカップ麺やファーストフードで済ませる方が多くなっています。
それによって、本来摂らないといけない栄養素が不足し、栄養バランスが悪くなれば、肩こりが悪化することがあります。
また、油っこい食べ物が好きな方は要注意になります。血液がドロドロになることによって、血液の循環が悪くなるため、さらに肩こりが発症しやすくなります。
肩こりの原因は必ずしもひとつではないので、ストレッチや体操を継続しながら、栄養バランスの良い食事を摂る事が肩こり解消法の重要なポイントになります。
ビタミンB群は血行不良を解消する
姿勢が悪い方、長時間同じ姿勢の方、カバンを同じ肩にかけている方は毎日同じ部分の筋肉を使い続けてしまっていることになります。それによって、血行不良となり肩こりの原因になってきます。
ビタミンB群はエネルギーをつくるのに欠かすことができない栄養素になります。
それぞれビタミンBにどのような効果があるのか、どのような食品に含まれるのかをご紹介していきますね。
ビタミンB1は筋肉の疲労回復、糖の代謝を助ける
ビタミンB1は、肩こりを軽減するのにとても効果的な栄養素になります。筋肉を使うことによって疲れの物質である、乳酸を分解してくれる働きがあります。
またビタミンB1は、糖の代謝に関係して筋肉のエネルギーを作り出す働きがあります。
エネルギーを作り出すにはビタミンB1が必要になるので、ビタミンB1が不足してしまうとエネルギーが作られません。
普段の食事でビタミンB1をあまり摂取していないと、疲れを感じて肩こりになりやすくなります。
また、摂取することで肩こりの予防にも効果が期待できます。
ビタミンB1を含む食べ物は、
- 豚肉(ヒレ)
- 生ハム
- 穀類のはい芽
- 豆類
- あおのり
などがあげられます。
豚肉には疲労回復の効果があり、肩こりの解消や予防するには豚肉が効果的です。
ビタミンB12は末梢神経の修復などの働きがある
ビタミンB12は、末梢神経と呼ばれる体の内臓へつながる神経(自律神経)と筋肉と皮膚の神経(体性神経)があります。
ビタミンB12は、その末梢神経や血液細胞を正常に保つのに役立つ栄養素になります。
末梢神経とは体の隅々へと情報を伝える神経で、肩の末梢神経にダメージがあると、痛みとして刺激を受けて、肩こりが慢性化するケースがあります。
ビタミンB12を含む食品は、
- レバー
- 卵
- アサリなどの貝類
- いわしなどの魚介類
- 牛乳
などがあげられます。
ビタミンB12が不足してしまうと、末梢神経の修復が低下していきます。低下してしまうと、肩こりの症状だけでなく、腰痛、しびれ、眼精疲労などといった症状にもなるので食事を見直していきましょう。
ビタミンEは血行促進の働きがある
ビタミンEは、血行促進の働きがありますので、不足してしまうと、肩こり、腰痛、冷えなどの原因になります。
ビタミンEは、血行促進の効果があるので、肩こり解消の一つになります。
ビタミンEを含む、食品だと
- アーモンド
- ピーナッツ
- 鰻の蒲焼き
- アボカド
- かぼちゃ
などに多く含まれています。
ただし、高カロリーな食品もあるので、量を確認して摂取するようにしましょう。
ビタミンCはストレス緩和の効果期待
ビタミンCは消費されやすいため、疲れを感じるときには摂取するのがオススメの栄養素です。
また、現代はストレス社会といわれるほど、ストレスを感じている方が多いといわれているので、ストレスを感じている方は、ビタミンCを意識的に摂取しましょう。
ビタミンCの働きにより、ストレス緩和の効果が期待できます。
ビタミンCを含む、食品だと
- 赤・黄ピーマン
- アセロラ
- キウイフルーツ
- 甘柿
- レモン
などに多く含まれています。
マグネシウムは筋肉の緊張を緩和する
マグネシウムには、筋肉の緊張を緩和する効果があります。
カチカチに固まった肩の筋肉は、緊張してしまうと、血管が圧迫されてしまいます。逆にマグネシウムが不足してしまうと肩こりの悪化につながるため、摂取することが重要になります。
筋肉の緊張を緩和する効果のあるマグネシウムは、摂取しておきたい栄養素の一つです。
マグネシウムを多く含む食品は、
- あおさ
- 納豆・大豆
- 干しエビ
- 昆布・ワカメなどの海藻類
- ごま
などがあります。
毎朝の朝食で納豆・味噌汁の具にワカメを入れると、摂取しやすくなります。
カルシウム不足が肩こりに関係?
カルシウム不足が肩こりに関係しているとされてます。毎日の食事でカルシウムが不足してしまうと、骨のカルシウムが血液へと流れていきます。
血液へと流れたカルシウムが筋肉に入ると、筋肉細胞の中にカルシウムが増えてしまい、その影響によって筋肉は縮んでけいれんが発生します。
肩こりの部分を押さえてみると、硬くなっていることを感じると思います。その硬さは、筋肉がけいれんすることで、筋肉が緊張しているからです。
けいれんが発生する原因にカルシウム不足との関係があるとされています。
カルシウムを多く含む食品は、
- ししゃも
- 桜エビ
- 厚揚げ
- 切干し大根
- 牛乳
などがあります。
カルシウム不足にならないこと、適度な運動を行うことによって、肩こりの解消へと近づいていけます。
クエン酸で肩こり解消!
クエン酸という言葉をよく聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
クエン酸は疲労回復に欠かせない栄養で、乳酸を分解してくれる栄養素になります。乳酸は疲労物質のため、乳酸が分解されずにいると、疲れが取れないままの体の状態になります。
クエン酸は疲れを取るには効果的になります。
クエン酸を取ることで乳酸を分解し、肩こり解消に繋がります。
クエン酸を多く含む食品は、
- 梅干し
- レモン・グレープフルーツ
- お酢
- キウイフルーツ
- イチゴ
などがあります。
食事に梅干しや酢の物、デザートに果物も取るようにオススメします。
体を温める食べ物で血行促進
体を温める食べ物に、肩こり解消の効果が期待できます。体を温めることで血流が良くなり、硬い筋肉の緊張を和らげてくれます。
体を温めるおススメの食べ物をご紹介していきますね。
生姜(ショウガ)
生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれています。
ジンゲロールには、血管を拡げる働きがあります。そのため、血行の流れが良くなるので、肩こりの解消によいといわれています。
ジンゲロールを乾燥したり加熱すると、「ジンゲロール」から「ショウガオール」という成分に変わります。
・ジンゲロールは身体の手足を温める効果
・ショウガオールは血液が固まるのを抑え、血の循環を良くする効果
上記のように、生姜でも「ジンゲロール」と「ショウガオール」の効果は異なります。
あなたに身体に合った方を摂るがオススメです。
唐辛子
唐辛子に含まれるカプサイシンには、エネルギー代謝の促進効果があるため、身体が温まってきます。それにより体温が上昇し、血液の流れが良くなるので、肩こりの解消によいといわれています。
辛い食べ物は身体を温めてくれますが、身体にとっては刺激があるものなので摂り過ぎには気をつけてくださいね。
まとめ
肩こりは悪い姿勢などが原因となりやすいですが、普段の食生活から肩こりの原因になってしまうことがあります。
肩こりを解消するには、普段の食生活を見直してバランスの取れた食生活へと変えることが大切です。
ご紹介させていただいた食べ物は全ての人に効果があるとは限りませんが、少しずつ取り入れてみて
あなたの身体に合ったものを探してみてください。
肩こりの悩みがありましたらいつでもご相談下さいね。
少しでもあなたのお役に立てると幸いです。
\この記事は私が書きました/
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