「肩が凝ると頭痛になる」
「頭が痛くて家事や育児に集中できない」
「ギュっと頭が締めつけられる」
あなたはこのようなことがありませんか?
肩こりからなぜ頭痛が引き起こされるのだろうか?
頭痛になる原因を知っていなければ頭痛は繰り返し発症します。頭痛になる原因を知っていると頭痛の予防も出来ますので是非知っておきましょう。
今回は、肩こりからくる頭痛の種類と原因をお伝えしますね。
肩こり頭痛のメカニズム
肩がこってしまうと、血行不良になり血管内の酸素が不足の状態になります。
それによって、肩こり頭痛を引き起こしてしまいます。
そこに疲労物質や老廃物が発生することで筋肉周辺にある神経を刺激します。その刺激が脳に伝わり痛みとして頭痛が引き起こされます。肩の血行不良は脳にも影響し、脳血管の血流も悪くなり緊張型頭痛や片頭痛が引き起こされます。
もし、その状態が続き、さらに血流が悪くなると血流障害になります。血流障害は血管の壁が硬く、血管が細くなり詰まることで血液の流れが悪くなります。 血液の流れが悪くなれば、血液が必要なところに酸素や栄養が行きにくくなるため様々な症状につながってきます。
頭痛の種類と原因
現代、日本人の4人に1人にあたる約3000万人の方が頭痛もちといわれています。その頭痛にも肩こりの頭痛と関係するのが主に緊張型頭痛と片頭痛の2つになります。
その2つの頭痛についてご紹介していきますね。
緊張型頭痛
どの年代にもおこる頭痛で、頭の周りを何かで締め付けられるような痛みが続くのが特徴です。肩こりと関連のある頭痛のほとんどが、「緊張型頭痛」になります。
緊張型頭痛は、子どもから高齢者の年代の方におこる頭痛で10人に8人がこの頭痛があるといると言われます。頭の周りを締め付けられるような痛みが続くのが特徴になります。
緊張型頭痛は緊張やストレスと関係し、身体的・精神的ストレスを感じることによって症状がひどくなると言われています。
特に、頭の位置が前かがみになる姿勢の多いデスクワークをしている方に多くみられます。うつむき姿勢などを長時間続けると頭や首・肩の筋肉が緊張するため引き起こしやすくなります。
ときどき頭痛がする反復性緊張型頭痛と毎日頭痛が続く慢性緊張型頭痛があり、頭痛は30分から7日間持続します。
症状がきつくなると、めまい、吐き気などを感じることもあります。
緊張型頭痛の症状
緊張型頭痛の特徴的な症状は
- 頭の周りを締めつけられるような鈍い痛みがある。
- 鈍い痛みが数分間~数ヶ月間続く。
- 肩こり、首コリを感じることがある。
- めまい、ふらつき、吐き気の症状を感じることがある。
- 緊張型頭痛の痛み方は「ズーン」とくるような鈍い痛みです。
上記の症状があれば緊張型頭痛の可能性があります。
緊張型頭痛の主な原因とは
緊張型頭痛になる主な原因をみていきましょう。
- 頭の位置
頭の位置が悪いとは頭が本来の重心線よりも前に出てしまっている状態になります。
本来、正常な場合の頸椎(首の骨)はゆるやかなS字に曲がっていることで頭の重みを分散させて、体への負担を少なくすることができています。
しかし、デスクワークの仕事や家事・育児などで前傾姿勢や猫背の状態の時間が長くなると、頭が前に倒れるため、首の骨がゆるやかなS字を無くして真っすぐな状態になりやすくり、この状態になることを「ストレートネック」といいます。
人間の頭の重さは約5㎏といわれているので、その頭が前に倒れると首から肩、背中の筋肉が頭の重さによって引き伸ばされます。
ストレートネックになると、首の弯曲がなくなるため18~27kgの負担が首や肩にかかります。
この状態が長い時間続くと頭の重みからくる負担が分散されにくくなり、肩こりの原因になり、頭の位置が悪くなる事で緊張型頭痛を引き起こす原因となります。
ストレートネックの症状は?
ストレートネックの初期症状は、慢性的な首こりや肩こりが初期の段階で現れます。ストレートネックが進行していくと、自律神経の乱れによって引き起こされる頭痛や吐き気、めまい、下痢などの症状が現れます。
老化によって頚椎症や頚椎ヘルニアを引き起こし、手足の痺れを伴う症状も現れます。
- 姿勢のゆがみ
首から肩にかけての筋肉が長い時間緊張するのは肩こりを引き起こす原因になります。
とくに、パソコンをしているとき、携帯電話やスマートフォンの画面を見ている時に猫背姿勢になっているケースが非常に多いです。
猫背姿勢になることで、頭の重みを首かた肩にかけての筋肉に大きな負担がかかることによって、血行不良になり疲労物質が体にたまることで肩こりになってきます。
簡単にまとめると、姿勢の悪さなどによって、血管が圧迫されて、血流が悪くなり、肩こりが引き起こされます。
長時間の同じ姿勢は避けて、合間の時間をつくって肩回りの軽い運動やストレッチをしましょう。首から肩の筋肉の緊張が和らぐことで肩こりが軽減されることがあります。
- 身体的ストレス
緊張型頭痛になる原因は、長時間同じ姿勢でデスクワークや車の運転をされている方に多くみられます。
特にパソコン、スマートフォンなどの画面を見る状態が続いたり、モニター画面から発せられる強い光を長い時間見続けることで眼精疲労になり、血液の流れが悪くなるため、肩こりと頭痛を引き起こしやすいと考えられます。
また、睡眠には筋肉の硬さをやわらげて血流が改善されるといわれていますが、睡眠時間が短い場合は、肩こりが解消されないため緊張型頭痛の原因になります。
身体的ストレスがたまった状態でストレスの発散ができずにいると、自律神経に異常がおこり、自律神経のバランスが乱れます。すると血行が不良となり筋肉が硬くなっていく悪循環になります。
- 精神的ストレス
精神的ストレスが緊張型頭痛を引き起こす原因になります。精神的ストレスには、人間関係、仕事や学校の悩みなど、さまざまな原因があります。
ストレスによる不安や恐怖は自律神経を乱して、肩こりや頭痛になります。
自律神経とは、人間の身体は絶えず交感神経(主に集中している状態)と副交感神経(主にリラックス状態)の入れ替わりをしているのですが、ストレスなどによりこの入れ替わりが乱れ交感神経が優位に働くと、筋肉は緊張状態を引き起こし血液の流れが悪くなり頭痛なります。
片頭痛
片頭痛で悩んでいる方は20~40代の年齢で多く、8割が女性になります。
片頭痛は、普段は気にならないような音、光、臭いに敏感になり不快と感じるなど頭痛以外の症状を伴うのが特徴で、こめかみから目のあたりにかけて脈をうつようなズキンズキンとした痛みも片頭痛の特徴です。その痛みが片側だけの場合もあれば、両側に症状が出ることもあります。
片頭痛は月に1回から数回起こることがあり、痛みが日中続くようなケースが多いです。
また、片頭痛は肩こりと非常に関連があり、頭の血管が拡がることで引き起こされるため、「血管性頭痛」ともいわれています。
片頭痛の症状
片頭痛の特徴的な症状は
- 頭が脈に合わせてズキンズキンと脈打つ痛み。
- 頭全体がキューっと締め付けられているように感じる。
- 早ければ3~4時間で治る。
- 吐き気を伴い、光や音に敏感になる。
- 頭を動かすことさえツラい。
上記の症状があれば片頭痛の可能性があります。
片頭痛の主な原因
片頭痛になる主な原因をみていきましょう。
- 精神的緊張・ストレス
ストレスがたまった状態で発散されずにいると、自律神経のバランスが乱れ血行不良が起こります。そうなると筋肉が硬くなっていきます。
デスクワークなどで同じ姿勢が長時間続くことや、睡眠不足、運動不足、目の疲れによる身体的ストレス、また、不安なことや悩みごとなどによる精神的ストレスなどが原因と言われることが多いです。
そのストレス状態が続いてしまうと、筋肉に老廃物が溜まることで肩こりが慢性化することがあります。
ストレスがたまると交感神経(主に興奮状態)が働き、意識をしていなくても無意識に力が入るようになります。その状態がつづくと、心配事やストレスなどにより頭が緊張することで首から肩の血流が低下してしまいます。
- 不規則な生活
体にとって生活リズムが非常に重要になります。睡眠不足によってこの自律神経が乱れてしまい、片頭痛が起こるのです。
反対に、寝過ぎた場合も自律神経のバランスが崩れ、副交感神経が活発になって、必要以上に血管が拡がることで片頭痛が引き起こされます。
不規則な生活が続き、生活のリズムが狂ってしまい、睡眠時間が少なくなると筋肉の回復と緊張の緩和が妨げられるので肩こり頭痛の原因となります。
偏った食生活が続くと、血液がドロドロになってしまいます。栄養や酸素を届けるにはサラサラしていることが理想になります。
体重20㎏にお水1ℓを摂ることで効果を上げてくれます。お食事からも水分は摂れるので、水を1.5~2ℓ位補給するのがおすすめです。
不規則な食生活などが続くと、筋肉内に老廃物が溜まりやすくなり肩こりになりやすいです。
- 騒音(そうおん)や眼の疲れ
音や光に過敏な人は片頭痛を起こしやすいと考えられています。
また、モノを見ようと眼のピントを調節する筋肉は自律神経によって支配されています。
目を使い過ぎて眼の筋が疲れると、自律神経のバランスが崩れてしまうので、肩こりだけでなく全身に症状が引き起こされてきます。
特に近年はスマホ、携帯電話、パソコン等が普及しています。モニターを見ていると画面から発せられる強い光を長い時間見続けることで眼精疲労になり、それが肩こりの原因になります。
- アルコール
お酒を飲むと顔が赤くなったり体が熱くなったりすると思います。
顔が赤くなったり体が熱くなったりするのは血管が拡がって血液循環がよくなっているからです。そのため、頭痛が引き起こされるようになります。
アルコールの飲み過ぎには注意しましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は肩こり頭痛について説明しました。みなさん頭痛の経験はしたことがあると思います。
緊張型頭痛の方や片頭痛もちの方が年々増えていっています。ただの頭痛だと思っている方もそのまま放置していると慢性の頭痛になり長年苦しむ場合になるかもしれません。
いつもの頭痛と違った感じや、今回のブログのような症状が出た場合は、速やかに病院へいきましょう。
もしも、あなたが頭痛で悩んでいましたらお気軽にお問い合わせください。
\この記事は私が書きました/
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