産後のあとの腰痛で悩まれる方が実はたくさんいらっしゃいます。当院にもそういった産後腰痛で悩まれている奥様方がとても多く来院されています。身体の回復もそこそこの内に育児がスタートし、赤ちゃんを抱っこしたり、育児は腰に負担がかかる姿勢も多く腰痛になる方がとても多いです。
腰痛自体ただでさえ痛くて辛いのに。育児の為にゆっくり寝ているわけにはいかない奥様にとっては、なんとか腰痛がない状態にしたいと思います。
あなたは、産後の腰痛でケアをされていますか?どんなケアをしたらいいのかわからない。
そんな産後腰痛でお悩みの奥様方の為に腰痛改善のケアする方法をこれから紹介していきますね。
さっそく、ケアの本題と行きたいところですが、その前に自分自身の身体を知ることはとても大事ですので、産後時に起こる体の変化についてまずは勉強していきましょう。
産後の身体の変化
1.後陣痛
産後のあとに起こる子宮の収縮により下腹部あたりに痛みがでることがあります。
産後間もなくは子宮は大きくなっています。それを元に戻すために子宮は収縮しようと働きそのさい生理痛に似たような痛みがでます。これを子宮復古と言います。
後陣痛は長くは続かずおよそ2~7日の間で治まります。
体のケアをすることによって機関が短くなる場合があります。
また、子宮収縮を促すオキシトシンというホルモンもでて、母乳をたくさんあげるためにとても大事な働きです。
痛くてしんどいと思いますが身体が回復していってると思って前向きに思ってくださいね。
マタニティーブルー
簡単に言うと情緒不安定な状態を言います。妊娠中や出産後によく見られ、個人差はありますが倦怠感がでたり、ひどい方だと突然泣き出したり、気がまいった気持ちになったり、イライラや不安が襲い自己嫌悪もでたりします。
原因としては妊娠中や出産後のホルモンバランスの変化です。また乱れている感に育児に対しての不安感や環境の変化、ストレスによって症状レベルはことなります。
通常は2週間ほどで治まりますが、ひどくなると産後の鬱になることもあります。
マタニティーブルーも心身のケアによって良くなることがあります。
産後鬱
様々な形で現れることがあります。眠れない、食欲不振、育児不安で逃げだしたくなったり、逆に育児の過程で赤ちゃんを過剰に心配したり、赤ちゃんを可愛く感じなくて育児をする気持ちが全く起きなくなったり。
ひどい方だと悲観的にしか物事を捉えられなくなり、さらに深く落ち込むと自殺願望まででてしまう方もいます。
真面目で几帳面な正確で自分を責めやすい方に多い傾向にあるため、ひどい方は保健師などに相談されることをオススメします。
また、心身のケアによって良くなることがあります。
次にメンタルやホルモンの乱れだけでなく、直接的に身体に起きる作用をお伝えしていきます。
骨盤トラブル
産後は骨盤の歪み、緩みが生じやすくなり、放っておくと尿漏れや痔などの症状が出てしまうことがあります。
また、身体の作用として出産するさいに骨盤周りの靭帯が緩まり、骨盤が開きやすいようになっていくため、産後はゆるんだ分、骨盤を元に戻すように働きます。
そのさいにうまくもどらないと骨盤周り腰周りへのトラブルが起きやすくなります。今お伝えしただけでも産後にかかる奥様方の身体にはそれだけの負担がかかっています。
骨盤のケアをきちんとしてると身体に不調が出にくくなります。
次に本題の産後そのまま放っておいた方に多い腰痛についてお伝えしていきますね。
産後の腰痛
産後は身体の回復もままならぬまま、育児がスタートしていきます。赤ちゃんを抱っこしたり、そのまま抱えて授乳をしたりと、今までの生活ではあまり使わない筋肉を使うようになっていきます。
そのさい負担がかかってくるのが腰です。赤ちゃんがお腹にいる時から腰に負担がかかっていたのに、さらに育児でとどめのように腰に負担がかかるようになり、よって産後腰痛で悩まれる方はとても多いのです。
ストレス
また産後は肉体疲労、精神疲労により、ホルモンバランスも乱れやすいため、興奮、抑制をつかさどる自律神経のバランスが崩れます。自律神経が崩れると血行も悪くなり身体の中の循環が悪くなり老廃物が溜まりやすくなり腰痛になりやすい身体になります。
睡眠不足
産後は授乳やオムツを変えたりなど夜な夜な起きたりし、まとまった睡眠を取ることができません。睡眠がしっかりとれないと、体に疲労が溜まって血行が悪くなり、結果的に腰痛を引き起こしてしまうことがあります。
内臓下垂
産後の骨盤は不安定で歪みやすく内臓の位置も下がってしまう方がほとんどです。また内臓も正しい位置にないと関係する筋肉や骨を引っ張り、骨盤だけでなく姿勢全体まで崩れて腰痛になってしまいます。
また内臓は体性反射と言ってその内臓と関係する場所に痛みの信号をだすこともあるため、内臓が正しい位置にないと腰に痛みの信号を出してしまうこともあります。
産後、体重は戻ったものの体型が戻らず以前着ていた洋服やズボンもきつくて履けないというような場合や、下腹がポッコリするようになった方は内臓下垂の可能性も疑うようにしてください。
産後のケアによって腰痛は予防することもできます。
次に産後の腰痛でおススメのケア方法をお伝えしていきますね。
産後の腰痛ケア方法
産後の腰痛のケアとしては、色々なケアの方法があります。
いくつかご紹介していますので、あなたにあったケアで腰痛予防もしていきましょうね。
産後腰痛のケアを2つご紹介します。
・おしり歩き
1.このケアは、まずは足をまっすぐ伸ばし両足をそろえて長座の状態になり、足のつま先が天井を向くように直角に曲げます。
2.頭のてっぺんを天井から吊られている様にイメージし背筋を伸ばすようにしましょう。
3.ウォーキングのように腕をしっかり振りながら腰をひねりおしりを左右に動かしながら前進していきましょう。20歩前進します。
4.次に前進した20歩分後退しながら後ろに下がっていきましょう。このケアを1セットとし2~3セットやるようにしてください。
(効果)おしりのケアとしては、出産後の歪んだ骨盤を正しい位置に戻してくれため腰痛の予防だけでなく子宮の回復やウエストの引き締め、普段使わないおしりの筋肉を使う為、代謝促進、便秘解消、血行促進でむくみも解消されていきます。
(注意点)おしりのケアの注意点は、なるべく地面が硬くない畳やマット、カーペットの上でやることをオススメします。またスペースがない場合はその場40歩分小刻みに2歩ずつ前後で動していきましょうね。かして頂いても効果は変わりません。慣れてきたら両足が地面につかないようにやるとさらに効果アップです。
まとめ
冒頭でもお伝えしたように産後の奥さま方の身体にはとても負担が大きくかかっており、不安定です。そんな中で子育てがスタートしていくのです。
体のケアよりも、子供優先になり自分の身体を二の次にしてしまい、気づいた頃には慢性的な腰痛なんてことになってしまう前にしっかり自身の身体のケアも忘れないようにしておいてくださいね。
またお伝えしたオススメのケアをしてみても効果が感じられない場合は別の問題がある可能性がありますので、そんな時は当院にお気軽にご連絡くださいね。
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