「妊娠悪阻って何??」
「いつからどんな症状なの?」
あなたはこのように思われたことはありますか?
現在妊娠している人も、これから考えている人もいるかと思います。
今回は妊娠悪阻について解説していきますので、是非参考にしてみてください。
妊娠悪阻(にんしんおそ)とは?
妊娠悪阻とは、妊娠中の過度の嘔吐のことをいいます。
悪阻とは、つわりと呼ばれる症状のさらに吐き気がひどくなったものです。
妊娠悪阻(にんしんおそ)診断は、つわりがひどくなり、飲んだり、食べたりすることもできず、日常生活に支障があり、入院治療が必要と医師から判断された時です。
妊娠している人の中には、吐き気を感じない人と、吐き気がひどく嘔吐が止まらない人もいます。
妊娠悪阻の症状とは?
主な つわりの症状
つわりは妊娠5週目くらいから始まり、12週目ぐらいには収まることが多いです。
- 胸のムカムカ
- 食欲不振
- においに敏感になる
- 吐き気がする
- 嘔吐
- 食欲がない
- 頭痛
- 食べ物の好みが変わる
主な 妊娠悪阻の症状
つわりと呼ばれる症状のさらに吐き気がひどくなった状態をいいます。
- 吐き気が強く、食事ができない
- トイレの回数が減った
- 食べても吐いてしまう
- 体重が減った
上記の1つでも思い当たる人は妊娠悪阻の可能性があります。
妊娠悪阻では症状を3段階に分類されています。
第1期
嘔吐を何度も繰り返し、食べれない摂食障害になることもあります。脱水症状や便秘になりやすくなり、それに伴い体重の減少が起こってきます。
第2期
第1期の症状のひどくなった状態が第2期です。体内のエネルギー源である、ブドウ糖が不足してしまいます。ケトン体が尿中に出てくることで、飢餓状態になっているということを表します。
また、脱水状態により尿中のタンパクも陽性になり、低たんぱく血症が起こってしまいます。
代謝異常が起こり、低体温、高熱になったりすることもあります。
第3期
第2期がさらにひどくなった状態が第3期です。
さらに症状が進行すると、幻覚、めまい、幻聴などの脳神経の異常があらわれます。
第3期までくると、母体と赤ちゃんは危険な状態です。
最悪の場合、命に危険が及ぶ可能性が出てくるので、妊娠の継続が難しくなり母体を守るために人工妊娠中絶をするケースがあります。
妊娠悪阻の治療法は?
妊娠悪阻の治療法としては、主に対症療法になります。
血液検査によって血液の状態をチェックすることと、尿検査によって尿中のケトン体をチェックします。妊娠悪阻の治療は一般的には水分と栄養補給になります。そして、安静にすることで症状が少しずつ和らいできます。
治療方法をいくつかご紹介していきます。
食事療法
妊娠悪阻の症状が軽度の場合は食事や水分の取り方について指導を行い、食事の改善によって症状が和らぐ場合があります。
精神療法
強いストレスや精神的不安がある方に対する治療法になります。
妊娠悪阻は、ずっと続くことはないのでママの不安をとるように治療をしていきます。
ひどい状態の場合は、精神科医をおすすめします。
点滴療法
点滴によって水分補給をします。点滴からは1500~2000ccとともに、ブドウ糖や水溶性ビタミンなどが含まれています。妊娠悪阻の症状によっては入院することもあります。
妊娠悪阻の場合、保険は適用される
妊娠悪阻は病気として扱われるため保険が適用されます。
妊娠悪阻の保険
通院で通常の点滴なら約1000円で入院する場合は1日約数万円になります。
健康保険の適応時の料金についてお伝えしていきます。
健康保険
費用は治療費、入院費の3割負担になります。
民間の保険
妊娠悪阻の診断書を準備し、保険会社に連絡しましょう。会社によって保険が適用されるのかが決定します。
高額医療費制度
医療機関で1ヶ月の医療費の自己負担額を超えた場合のみ、お金がかえってくる制度になります。
制度外の負担があるかどうかを保険会社に一度連絡をして確認することが大切です。
※自己負担額は所得によって変わってきます。
胎児への影響
妊娠悪阻と診断されて一番心配になるのがお腹の中の赤ちゃんへの影響です。
水分や食事がとれないことで、お腹の赤ちゃんに栄養が届かないと思う人が多いですが、胎児はまだ小さいのでたくさんの栄養は必要ではありません。
なので、安心してくださいね。少ない栄養でも、お腹の中の赤ちゃんに栄養がいくようになっています。
妊娠悪阻によって赤ちゃんに影響を与えることはないのですが、妊娠悪阻がひどくなり妊婦ママに脱水の症状があらわれると、お腹の赤ちゃんと妊婦ママの命にかかわってくるので、脱水症状になった場合は早めの治療が必要になります。
パパに知っておいてほしいこと
つわりがひどくなった病的な状態を妊娠悪阻といいます。妊娠悪阻は自分の意思では治せない体の不調です。
吐きけや嘔吐が続くと、お腹の赤ちゃんに栄養がいかないのではないか?ちゃんと食べないとダメだ‼などと強制しないようにしましょう。胎児はまだ小さいのでたくさんの栄養は必要ではありません。なので、安心してください。
ママは苦しくいろいろな不安にも襲われています。パパはママに対して「しんどくてつらいよね」と「共感」の言葉をかけてあげましょう。
まとめ
妊娠悪阻は、一般のつわりではないことを分かっていただけたら幸いです。
男性は妊娠悪阻の症状は体感できませんが、ママの表情や行動をみると辛いのだろうと強く思うでしょう。充実した妊娠ライフを送るためにも、周りの人のサポートは必要になるので支えてあげることがママにとってすごく助けになります。
周りの人は妊娠悪阻のママに寄り添ってあげてくださいね。
\この記事は私が書きました/
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